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「凄惨」の意味と使い方や例文!「悲惨」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
凄惨

【読み方】
せいさん

【意味】
目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「凄」は「すさまじい。すごい。」
「惨」は「いたむ。いたましい。むごい。」

【類義語】
惨め、悲惨、惨烈

【対義語】
安穏

凄惨(せいさん)の使い方

健太
第二次世界大戦では、凄惨な大量殺戮が行われたんだよね。
ともこ
戦争は人を狂わせるわ。
健太
二度と起こしてはいけないよね。
ともこ
人間には言葉があるんだから、話し合って解決しないとだめよ。

凄惨(せいさん)の例文

  1. 凄惨を極めた殺人現場だった。
  2. 凄惨な光景が広がっていた。
  3. 戦いは凄惨を極めた。
  4. 凄惨な最期を遂げる。
  5. 事故現場は凄惨を極めた。

「凄惨」と「悲惨」の違いは?

凄惨」に似ている語に「悲惨(ひさん)」があります。

悲惨」は、見聞きに耐えられないほどいたましいこと。また、そのさま。(例:悲惨な光景。悲惨な死を遂げる。)

という意味です。

凄惨」と「悲惨」は「いたましい」という意味が同じです。

しかし、「凄惨」がむごたらしいという意味を含む点が「悲惨」とは異なります。

凄惨」は、大量虐殺、銃の乱射事件、爆破テロなど、残酷でむごたらしいことに対して使われます。

悲惨は、「健太くんが窓から捨てた水を頭からかぶるという悲惨な目にあった。」というように、悲しく惨めだけれども日常的な事柄に対して使われるほか、「空襲後は悲惨な光景が広がっていた。」というように、「凄惨」のような意味として使うなど幅広く使うことができます。

凄惨」は、よほどの様子でないと使うことはない言葉だと覚えておいてください。
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