【二字熟語】
敵愾
【読み方】
てきがい
【意味】
①君主の恨みを晴らそうとすること。
②敵に対する憤り。敵に対抗し打ち勝とうとする意気。
【語源・由来】
「春秋左氏伝」の「諸侯、王の愾する所に敵 (あた) りて其の功を献ず」から。「愾」は恨み怒る意。
【類義語】
反感、戦意
【対義語】
友好、好意、親近感
敵愾(てきがい)の使い方
大会で優勝してから、他の選手から敵愾の目を向けられるようになったんだ。
追う側から、追われる側になるって大変よね。
今まで仲が良かった選手とも距離を感じるよ。
チャンピオンは孤独なものなのよ。
敵愾(てきがい)の例文
- 彼は、私への敵愾の色を隠そうともしなかった。
- 上流階級の人間に対して、敵愾を抱く。
- しばし、敵愾に満ちた目で睨み合っていた。
- 兵士たちは敵愾の意気に燃え切っていた。
- 無敗の王者に対して、敵愾心をむき出しにして戦った。
「敵愾心」とは?
「敵愾」を用いた表現の一つに「敵愾心(てきがいしん)」があります。
「敵愾心」とは、相手に対する憤りや憎しみから発する強い闘争心をいいます。
もとは、君主の恨みを晴らそうとする心の意です。
「春秋左氏伝」の「諸侯、王の愾する所に敵 (あた) りて其の功を献ず」から。
【例文】
- 彼らの国家権力に対する敵愾心をあおるような行為は控える。
- 彼は、健太くんに敵愾心を抱いている。
- 敵愾心を燃やすことで、彼はサッカー選手であり続けることができている。