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「展開」の意味と使い方や例文!「発展」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
展開

【読み方】
てんかい

【意味】
①広くひろげること。また、広くひろがること。
②物事をくりひろげること。
③次の段階に進めること。また、次の段階に進むこと。
④密集していたものを散開させること。また、散開すること。
⑤数学で、単項式と多項式、または二つ以上の多項式の積の形を、一つの多項式の形に表すこと。例えば、a(b+c)をab+acとしたり、(x+a)(x+b)をx2+(a+b)x+abとしたりすること。
⑥立体の面を、長さ・角度などを変えずに平面上に移すこと。多面体などを切り開いて平面上に広げること。
⑦コンピューターで、圧縮して容量を小さくしたファイルを元の形式に戻すこと。伸張。デコンプレッション。

【語源・由来】
「展」は「平らに広げ並べる。」
「開」は「閉じているもの、ふさがっているものをあけ放つ。」

【類義語】
伸長、膨張、拡大、拡張、伸展、展示、場面

【対義語】
停頓、折り畳み、縮小、圧縮、格納、収納、撤収

展開(てんかい)の使い方

ともこ
この会社は、古くから事業を展開しているわよね。
健太
もう老舗の域に達しそうだよね。
ともこ
息が長い経営のコツは何なのかしらね。
健太
堅実さじゃないかな。

展開(てんかい)の例文

  1. 眼下に展開する景観を空から見るのは素晴らしい体験だ。
  2. 新たな局面が展開する。
  3. 激しい議論を展開する。
  4. 海外で事業を展開させる。
  5. 事件が意外な方向に展開した。

「展開」と「発展」の違いは?

展開」に似ている語に「発展(はってん)」があります。

発展」は
①物事の勢いなどが伸び広がって盛んになること。物事が、より進んだ段階に移っていくこと。
②色事や遊蕩 (ゆうとう) において、積極的に活動すること。

という意味です。

発展」も「展開」も、次の段階に進むという意味が同じです。

しかし「発展」は、物事の勢いが盛んになることをいいますが、「展開」にその意味はなく、物事がそのままの状態で広がったり形が変わることをいいます。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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