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「容認」の意味と使い方や例文!「許容」「許可」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
容認

【読み方】
ようにん

【意味】
よいとして認め許すこと。認容。

【語源・由来】
「容」は「聞き入れる。受け入れる。ゆるす。」

【類義語】
許容

【対義語】
否認

容認(ようにん)の使い方

健太
校長先生が、生徒の過半数の希望があれば、革靴ではなくスニーカー登校を容認してもいいって言われたんだ。
ともこ
じゃあ、生徒全員にアンケートをとらないとだめね。
健太
そうなんだ。みんなはどう思っているのかな。
ともこ
半数以上は好きなスニーカーを履きたいって思っていると思うわ。

容認(ようにん)の例文

  1. 無責任な発言は容認しがたい。
  2. 提案を容認する。
  3. 健太くんの行動は全く容認することができない。
  4. 大臣は円高を容認する発言をした。
  5. 委員会はその計画を容認した。

「容認」と「許容」「許可」の違いは?

容認」に似ている語に「許容」と「許可」があります。

「容認」と「許容」の違い

許容」は許しいれること。許すこと。(例:若干の遅れは許容する。許容範囲。)

という意味です。

容認」と「許容」は許せる範囲と認めて許すことという意味が同じです。

しかし、「許容」はある基準までは許すというニュアンスを含むのに対し、「容認」は基準がなく、「許容」にくらべて主観的な使い方をされる点が異なります。

「容認」と「許可」の違い

許可」は
①許すこと。願いを聞き届けること。(例:外泊を許可する。許可がおりる。)
②一般に禁止されている行為について、特定人に対しまたは特定の事件に関して禁止を解除する行政行為。

という意味です。

容認」と「許可」は許すという意味は同じです。

しかし、「容認」は止めはしないという消極的な許可を表します。対して「許可」は相手に対し積極的に許し認める意味を表します。

また、「容認」はその消極性から責任が伴わない暗黙の許可をいい、「許可」は強く関わり、責任が伴うという違いもあります。