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「弱虫」の意味と使い方や例文!「泣き虫」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
弱虫

【読み方】
よわむし

【意味】
意気地のない人をあざけっていう。

【語源・由来】
「弱」は「よわい。」
「虫」は、人間の体内に虫がいて、意識や心理を左右すると考えられていた。

【類義語】
気弱

【対義語】
勇敢、豪胆

弱虫(よわむし)の使い方

ともこ
健太くん、降伏してしまったの?弱虫ねえ。
健太
弱虫じゃないよ。負けるが勝ちっていうでしょう?未来のために、今は退いただけだよ。
ともこ
戦略的な降伏なの?
健太
そうだよ。争いが長引くことはお互いにとって良くないからね。

弱虫(よわむし)の例文

  1. おばけが怖いだなんて弱虫だな。
  2. この弱虫めと馬鹿にされました。
  3. 身体の小さい弱虫の私は、それまで喧嘩をして勝ったためしがなかった。(中島敦、虎狩)
  4. 信仰は決して一人の人間をこのような弱虫で卑怯な者にする筈はない。(遠藤周作、沈黙)
  5. 弱虫だった僕は、小さいころは一人でトイレに行くことができなかった。

「弱虫」と「泣き虫」の違いは?

弱虫」に似ている語に「泣き虫(なきむし)」があります。

泣き虫」とは、「ちょっとしたことですぐ泣く人。特に子供。また、その性質。なきみそ。」という意味です。

弱虫」は、気の弱い人をばかにしていう語です。

対して「泣き虫」は、すぐ泣く人をいいます。

古くは、心の中に考えや感情を引き起こす虫がいると考えられていたことから、両語に「」が付きます。