読み方で悩みやすい漢字の一つに、「雑魚」があります。
Q「雑魚」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「ざこ」
- 「じゃこ」
- 「ざこ」と「じゃこ」両方とも
このページでは、悩みやすい「雑魚」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「雑魚」の読み方は、「ざこ」?「じゃこ」?
雑魚の正しい読み方は、「ざこ」「じゃこ」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「雑」の音読みには「ザツ」「ゾウ」、訓読みには「ま(じる)」「ま(ぜる)」があります。一方、「魚」の音読みには「ギョ」、訓読みには「うお」「さかな」があります。
雑魚の読み方は「ざこ」「じゃこ」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「ざこ」と「じゃこ」の両方です。
広辞苑には「ざこ」「じゃこ」の両方の項目がありますが、「じゃこ」を引くと「ざこ」の項目に導かれます。「じゃこ」と読む場合もありますが、多くは「ざこ」と読むことの多い熟語です。
「ざこ」には「雑喉」の漢字もあり、新明解国語辞典(第四版)にはもとの用字が「雑喉」であることが記されており、「『喉』は食用の魚を数える助詞」とあります。
また、デジタル大辞泉の「ざこ」には「『ざっこう(雑喉)』の音変化」とあります。
「雑魚」の意味は、「ざこ」も「じゃこ」も同じ
「雑」には「混じる」「入り乱れる」の意味があります。一方、「魚」には「さかな」の意味があります。
雑魚(ざこ)の意味は「種々入り混じった小ざかな」転じて「(大物に対する)小物」です。
一方、雑魚(じゃこ)の意味は「ざこ」です。「出汁雑魚(だしじゃこ)」や「縮緬雑魚(ちりめんじゃこ)」のような言葉で使われます。
雑魚を用いた例文には「獲れたのは雑魚(ざこ)はかり」「皆で雑魚寝(ざこね)をする」「出汁雑魚(じゃこ)から旨味を抽出する」があります。
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まとめ
- 雑魚の読み方は、「ざこ」「じゃこ」のどちらも正しい。
- 「ざこ」は「ざっこう(雑喉)」の音が変化したものと考えられる。
- 雑魚は「種々入り混じった小ざかな」を意味する。