【二字熟語】
慙愧
「慚愧」とも書く。
【読み方】ざんき
【意味】
①心から恥じ入ること。
②悪口を言うこと。そしること。
【語源・由来】
「慙」は「はじる。はじ。」
「愧」は「はじる。はじ。」
【類義語】
後悔、自責
【対義語】
無慚、無愧
慙愧(ざんき)の使い方
このような不祥事を起こしてしまい慙愧の念に堪えませんって市長が謝罪していたよ。
いい大人なのに、やってはいけないことが分からないのかしらね。
情けない大人が多いよね。
私たちは情けないって言われないような大人になりたいわね。
慙愧(ざんき)の例文
- 彼は慙愧の眼をもって当時の自分を回顧した。(夏目漱石、道草)
- 私は先生にお願いします。私が慙愧している事を信じて下さい。私は悪い男ではありません。(太宰治、新郎)
- 併しあとになつて私はいつも騙された人の憤怒と慙愧と失望とを感ぜずには居られない。(萩原朔太郎、散文詩・詩的散文)
- 浅はかだった昔の自分を思い出して慙愧する。
- この度の弊社の不手際、はなはだ慙愧の至りです。
「慙愧に堪えない」とは?
「慙愧」を用いた表現の一つに「慙愧に堪えない(ざんぎにたえない)」があります。
「慙愧に堪えない」とは、「自分の行いについて反省すること。恥ずかしく思うこと。」という意味です。
【例文】
- 五万部の増刷は、当時といえども只事ではない。増刷という字を見る度に、私はこの時のことを思って、慙愧に耐えない。(三浦綾子、塩狩峠 道ありき)
- 不徳の致すところで、誠に慙愧に堪えない。