【二字熟語】
乱暴
【読み方】
らんぼう
【意味】
①道理を無視して、荒々しい振る舞いをすること。また、そのさま。
②やり方・扱い方が、荒っぽく雑であること。また、そのさま。
【語源・由来】
「乱」は「物事がもつれて秩序がなくなる。みだれる。みだす。」
「暴」は「手荒に振る舞う。激しく荒々しい。」
【類義語】
荒い、荒っぽい、荒荒しい、がさつ、野蛮
【対義語】
温和、丁寧
乱暴(らんぼう)の使い方
世の中には、猫に乱暴を働く人がいるんだよね。
あんなにかわいいのにね。
どうしたらあんなにかわいい猫に乱暴を働こうと思うんだろうね。
自分より弱い存在に八つ当たりするなんて最低よね。
乱暴(らんぼう)の例文
- 健太くんは乱暴者だ。
- 乱暴を働いてはいけない。
- 乱暴な言葉を吐く。
- 乱暴に書いてあるから読めない。
- ドアをバタンと乱暴に閉める。
「乱暴」と「野蛮」「凶暴」との違いは?
「乱暴」と似ている語に、「野蛮(やばん)」「凶暴(きょうぼう)」があります。
「乱暴」と「野蛮」の違いは?
「野蛮」は、
①文化が開けていないこと。また、そのさま。
②教養がなく、粗野なこと。また、そのさま。
という意味です
「野蛮」と「乱暴」は、行動や性格にやさしいところがないさまをいいます。
「野蛮なふるまい」「乱暴なふるまい」というように、ほぼ同じ意味で使います。
しかし、「野蛮」には、文化が開けていないことという意味があり、「乱暴」にその意味がないため、「野蛮な風習」といいますが、「乱暴な風習」とはいえません。
「乱暴」と「凶暴」の違いは?
「凶暴」は、「性質が残忍で非常に乱暴なこと。また、そのさま。」をいいます。
「凶暴」は、きわめて「乱暴」なことをいう語です。
「乱暴」よりも常軌を逸して暴れるさまをいいます。