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「凶暴」の意味と使い方や例文!「狂暴」との違いは?(類義語・対義語)

凶暴の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
凶暴

「兇暴」とも書く。

【読み方】
きょうぼう

【意味】
性質が残忍で非常に乱暴なこと。また、そのさま。

二字熟語の博士
「凶暴」という言葉は、性質が非常に乱暴で、残忍な様子を表す言葉なんだよ。
助手ねこ
ああ、そういうことやったんか。それはつまり、すごい乱暴で手が付けられへん、危ない感じのことやな。

何かと比べるなら、怒ったライオンみたいなもんやろか。子どもらには近づかせんほうがええやろな、こういうの。

【語源・由来】
「凶」は「人の殺傷など、ひどい悪事をすること。また、悪者。」
「暴」は「手荒に振る舞う。激しく荒々しい。」

【類義語】
粗暴、乱暴、凶悪、悪童

【対義語】
温和、柔和、おっとり、温厚

凶暴(きょうぼう)の解説

カンタン!解説
解説

「凶暴」という言葉は、物事や人が持っている性質がとても残忍で、極端に乱暴なことを示す言葉なんだよ。

たとえばね、「凶暴な犯人」という表現をするとき、その犯人はただの犯人とは違って、非常に攻撃的で、危険な行動を取ることが予想されるんだ。そのような犯人は、他の人たちに対して、身体的な危害を及ぼす可能性が高いと考えられるんだよね。

次に、「凶暴性を帯びる」という言葉を見てみると、何かや誰かが少しずつ乱暴な性格や特性を持ち始めることを示しているんだ。たとえば、普段はおとなしい動物が、突然攻撩的な行動を見せるようになったら、その動物は「凶暴性を帯びる」と言えるんだ。

さらに、「凶暴」という言葉は、別の書き方として「兇暴」とも書くことができるんだ。これは、同じ意味の言葉だけど、違う漢字で書く方法のひとつだね。

ちなみに、「凶暴」の名詞版で「きょうぼうさ」という言葉があるけど、これは、乱暴な性質や特性を持つこと、またはそのような性格や行動を示すことを意味しているよ。この「きょうぼうさ」を使うと、何かや誰かが持っている乱暴な性格や特性そのものを指して話すことができるんだ。

だから、「凶暴」という言葉は、とても乱暴で攻撃的な性格や行動を示すための表現として使われることが多いんだね。

凶暴(きょうぼう)の使い方

ともこ
狂犬病にかかった犬は凶暴になるんですって。
健太
我が家の犬が凶暴なのは、狂犬病だからなのかな。
ともこ
健太くんのしつけがなってないせいだと思うわ。
健太
なめられているだけか。

凶暴(きょうぼう)の例文

例文
  1. 父は酒を飲むと凶暴になる。
  2. ナイフを振り回す凶暴な犯人だ。
  3. あの家の犬は凶暴だ。
  4. キレると凶暴な振る舞いに及ぶ。
  5. 子育て中の熊は凶暴だ。

凶暴の文学作品などの用例

  1. ・・・非常に好かないのだ。凶暴な人間が血を見ていっそう惨虐性を発揮する・・・ 葛西善蔵父の出郷

  2. ・・・の組織は悪人をして其凶暴を逞しくせしむること、他の社会よりも容易・・・ 幸徳秋水ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ

  3. ・・・おれだって、凶暴な魔物ではない。妻子を見殺しにして平然、というよ・・・ 太宰治桜桃

「凶暴」と「狂暴」の違いを解説

凶暴」と同じ読み方の語に「狂暴」があります。

狂暴」は、狂ったように暴れるさま。常識にはずれて乱暴なことをいいます。

一般的に「凶暴」は性質や性格についていい、「狂暴」は状態についていうことが多いです。

二字熟語の博士
「凶暴」と「狂暴」は、どちらも乱暴な様子を表す言葉だが、少しニュアンスが異なるんだ。「凶暴」は、本質的に残忍で非常に乱暴な性格や行動を指す。

対して、「狂暴」は、狂ったように荒々しく行動すること、ある瞬間や場面での過度な乱暴さを意味するんだ。

助手ねこ
ほうほう、それなら「凶暴」は、もともとその人や動物が凄く乱暴な性格で、いつもそういう態度を取るってことやな。つまり、生まれつきの荒々しさか。

それに対して、「狂暴」は、普段はおとなしいのに、突然狂ったようにあばれる感じか。ちょっと興奮した時とか、パッと狂ったように荒れ狂うことやろ。似てるけど、ちょっと使う場面や意味がちゃうんやな。