【二字熟語】
沙汰
【読み方】
さた
【意味】
①物事を処理すること。特に、物事の善悪・是非などを論じ定めること。裁定。また、裁決・裁判。
②決定したことなどを知らせること。通知。また、命令・指示。下知。
③便り。知らせ。音信。
④話題として取り上げること。うわさにすること。
⑤問題となるような事件。その是非が問われるような行為。
【語源・由来】
「沙」は「水で洗って適否をより分ける。」
「汰」は「不要のものを流し去る。良いものと悪いものをより分ける。」
水でゆすって砂金や米などの砂を取り除くことから、物の精粗をえりわけることをいう。
【類義語】
消息、音信、便り
沙汰(さた)の使い方
健太くん。悪さをした罰はどうなったの?
先生から、追って沙汰するって言われているんだ。
怖いわね。
自業自得なんだけどね。
沙汰(さた)の例文
- 狂気の沙汰としか思えない。
- 刃傷沙汰になった。
- 地獄の沙汰も金次第。
- 世間で取り沙汰されているような事実はございません。
- 裁判沙汰に及ぶ。
「正気の沙汰」とは?
「沙汰」を用いた語に「正気の沙汰」があります。
「正気の沙汰」とは、正常な判断、まともな決定という意味です。
対義語に「狂気の沙汰」があり、「狂気の沙汰」は、その事柄が狂気を孕んでいるような、常軌を逸しているようなさまをいいます。
「狂気の沙汰」=「正気の沙汰ではない」です。