迂闊の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
迂闊
【読み方】
うかつ
【意味】
①うっかりしていて心の行き届かないこと。また、そのさま。
②回り遠くて実情にそぐわないこと。実際の役に立たないこと。また、そのさま。
うっかりミスする人や、実際のことに役立たへんくどい行動を取る人のことを指すわけや。これ、覚えておくで。
【語源・由来】
「迂」は「世事にうとい。」
「闊」は「粗略。」
元々は、まわり遠くて役に立たない意。
【類義語】
注意不足、不用心、過怠、不用意、不始末、不調法
【対義語】
細心
迂闊(うかつ)の解説
「迂闊」っていう言葉は、2つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、うっかりしていて、注意深くない、つまり心の行き届かない状態やその様子を指すんだ。例えば、大切なテストの日に、うっかり寝坊してしまうような状況を「迂闊だった」と言うよ。また、「迂闊にも口を滑らす」って言ったら、うっかりして思わず言ってはいけないことを言ってしまったという意味になるよ。
2つ目の意味は、まわりくどくて、実際には役に立たないこと、またはその様子を指すよ。例えば、ある目標を達成するためにはシンプルな方法があるにも関わらず、わざわざ複雑で効率の悪い方法を選ぶような状況を「迂闊」と言うんだ。その例文「彼の級友に…坐禅をするものがあった。当時彼は其迂闊を笑っていた」では、その人が坐禅をすることを、まわりくどくて、実際にはあまり役に立たない方法と見て笑っていた、という意味だね。
迂闊(うかつ)の使い方
迂闊(うかつ)の例文
- 迂闊には手が出せない。
- 迂闊にも忘れた。
- そのことに気付かなかったのは迂闊だった。
- 迂闊なことは言えないな。
- 違う電車に乗るとは迂闊だった。
迂闊の文学作品などの用例
「迂闊」と「軽率」の違いは?
「迂闊」に似ている語に「軽率(けいそつ)」があります。
「軽率」は、「物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。かるはずみ。」という意味です。
「迂闊」も「軽率」も、考えが足りないさまをいいます。
しかし、「迂闊」は、一時的に注意力がないさまをいいます。
対して「軽率」は、物事を行う時に慎重さを欠いていることをいう点が違います。
一方で、「軽率」という言葉は、物事をよく考えずに急いで行動する様子を示すんだ。
それに対して、「軽率」は、ちゃんと考えずにガンガン進むことを指すんや。つまり、頭を使わずに突っ走っちゃう様子を言うわけやな。
二つ目の意味は、物事が回りくどい、または現実的に役立たない状態を表すよ。