【二字熟語】
無粋
「不粋」とも書く。
【読み方】
ぶすい
【意味】
世態・人情、特に男女の間の微妙な情のやりとりに通じていないこと。また、そのさま。遊びのわからないさま、面白味のないさまなどにもいう。やぼ。
【語源・由来】
「粋」は「いき。すい。あかぬけている。」
【類義語】
野暮、不粋、低俗
無粋(ぶすい)の使い方
あそこに友達が彼女とデートしているよ。邪魔しに行こう。
デートの邪魔をするなんて無粋よ。やめなさいよ。
おもしろいのに。
あの二人にとってはおもしろくないわよ。
無粋(ぶすい)の例文
- 健太くんは無粋な男だ。
- こんな時に無粋な話はやめておこう。
- 今、金の話を持ち出すなんて無粋だ。
- ともこちゃんの気持ちが分からないなんて健太くんは無粋だな。
- 人に迷惑をかけるような飲酒は無粋だ。
「無粋」と「不粋」「野暮」との違いは?
「無粋」は「不粋」とも書きます。また、似ている語に「野暮(やぼ)」があります。
「無粋」と「不粋」の違いは?
「無粋」と「不粋」は、どちらも「ぶすい」と読み、粋ではないという意味です。
しかし、「不粋」は、「ぶいき」とも読む点が「無粋」と違います。
「不粋(ぶいき)」は、「いきでないこと。風流でないこと。みやびやかでないこと。やぼ。不意気。」という意味で、「無粋」や「不粋(ぶすい)」と同じ意味です。
「ぶいき」は「不意気」とも書きます。
「粋」は「意気」から転じた言葉です。
一般的に「不粋(ぶすい)」と読まれることが多いです。
「無粋」と「野暮」の違いは?
「野暮」は、
①人情の機微に通じないこと。わからず屋で融通のきかないこと。また、その人やさま。無粋 (ぶすい) 。
②言動や趣味などが、洗練されていないこと。無風流なこと。また、その人やさま。無骨。
③遊里の事情に通じないこと。また、その人や、そのさま。
という意味です。
「無粋」も「野暮」も、人情の機微に通じないこと。わからず屋で融通のきかないこと。また、言動や身なり、趣味などが洗練されていないさまをいいます。
しかし、「野暮」には、遊里の事情に通じないことという意味がある点が「無粋」と違います。