【二字熟語】
聡明
【読み方】
そうめい
【意味】
①物事の理解が早く賢いこと。また、そのさま。
②神に供える餅 (もち) ・きびなど。
【語源・由来】
「聡」は「耳がよく聞こえること。」
「明」は「目がよく見えること。」
耳と目との敏感なことから。
【類義語】
賢明、利発、知的、明晰、賢い
【対義語】
愚昧、暗愚、愚鈍
聡明(そうめい)の使い方
ともこちゃんは、小さい頃から聡明な子と言われていたよね。
十で神童十五で才子二十過ぎればただの人っていうわよ。
ともこちゃんは、きっと大人になっても聡明なままだよ。
聡明な大人になって、世のため人のためになる仕事ができたらいいな。
聡明(そうめい)の例文
- この学校には、明るく聡明な子供が多い。
- ともこちゃんは、いかにも聡明そうな顔をしています。
- 姉は美しく聡明だ。
- 聡明な健太くんは、時に大人びたことをいう。
- 聡明な父には、こうなることが分かっていたのであろう。
「聡明」と「利発」「賢明」「利口」の違いは?
「聡明」に似ている語に「利発(りはつ)」「賢明(けんめい)」「利口(りこう)」があります。
「聡明」と「利発」の違いは?
「利発」は、「利口発明」の意。「さとく賢いこと。才知があって頭の回転が速いこと。また、そのさま。」をいいます。
「利発」は、「聡く賢いこと」をいうので、「聡明」とは、才知があるという意味が同じです。
しかし「利発」は、主に、子供に対して、その年齢にしては賢いという意味で使われる点が「聡明」と違います。
「聡明」と「賢明」の違いは?
「賢明」は、「かしこくて、物事の判断が適切であること。また、そのさま。」という意味です。
「聡明」は、物事の理解が早く賢いことをいいます。
対して「賢明」は、判断が適切で賢いことをいう点が違います。
「聡明」と「利口」の違いは?
「利口」は、
①頭がよいこと。賢いこと。また、そのさま。利発。
②要領よく抜け目のないこと。また、そのさま。
③多く「お利口」の形で、子供などがおとなしく聞きわけのよいこと。また、そのさま。
④巧みにものを言うこと。口先のうまいこと。また、そのさま。
⑤軽口を言うこと。冗談。
という意味です。
「聡明」も「利口」も、賢いという意味です。
しかし「利口」には、要領がよい、少しずる賢いというニュアンスが含まれます。
対して「聡明」は、「聡明な女性」のように、才知や人格がすぐれているというニュアンスを含みます。