【二字熟語】
野卑
「野鄙」とも書く。
【読み方】
やひ
【意味】
言動が下品でいやしいこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「野」は「いやしく荒々しい。」
「卑」は「品性が劣る。下品だ。」
【類義語】
低俗、俗悪、卑俗、下劣、通俗、下品、粗野
【対義語】
優雅、典雅
野卑(やひ)の使い方
彼が、ともこちゃんの彼氏なの?
そうよ。素敵でしょう。
彼は、昨日、僕に無礼な行為をした野卑な人間だよ。スマートな外見に騙されてはいけない。
健太くんには彼の魅力が分からないのよ。
野卑(やひ)の例文
- ともこちゃんが、こんな野卑な男と親友だとは信じられない。
- そんな服装だと、野卑で田舎者みたいに見えて軽んじられるよ。
- テレビ番組の真似をして、子供たちが野卑な言葉を使うようになって困った。
- 野卑な冗談だと笑えない、もっと高尚な冗談をいってくれ。
- 人間性を疑われるから、野卑な言動は慎みましょう。
「野卑滑稽」とは?
「野卑」を用いた四字熟語に「野卑滑稽(やひこっけい)」があります。
「野卑滑稽」とは、下品でいやしく、常識をはずれていてばかばかしい感じがすることをいいます。
「滑稽」は、「常識をはずれていて、ばかげた感じがすること。おかしいこと。ばかばかしいこと。」という意味です。
本来は「野鄙滑稽」と書くのが普通でしたが、現在では常用漢字の「卑」に書き換えます。
【例文】
初め一概に野卑滑稽としか映らなかった胡地の風俗が、しかし、その地の実際の風土・気候等を背景として考えてみると決して野卑でも不合理でもない(中島敦、李陵)
【類義語】
・俗臭芬芬(ぞくしゅうふんぷん)
・品性下劣(ひんせいげれつ)
【対義語】
・軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)
・滑稽洒脱(こっけいしゃだつ)