阿漕の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
阿漕
【読み方】
あこぎ
【意味】
①しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また、そのさま。
②たび重なること。
それに対して、二つ目は「何度も何度も同じことが起こること」を言うんやな。同じ言葉でも、全然違う意味になるんやな。
【語源・由来】
禁漁地である阿漕ヶ浦で、ある漁師がたびたび密漁をして捕らえられたという伝説から。
【類義語】
無慈悲、非情、強欲、商道徳に悖る、意地悪、厚かましい、食い物にする、悪どい
【対義語】
慈悲深い、情に厚い、寛大、心温かい、寛容、懇切
阿漕(あこぎ)の解説
「阿漕」っていう言葉はね、主にふたつの意味があるんだよ。
1つ目は、人々の常識や道徳を無視して、図々しいことをする、または他人の物を無慈悲に奪うことを指すんだ。特に、お金や物を自分のものにするために、他人を騙したり、無理に押し付けたりするような行為を指すよ。
たとえば、「阿漕な商売」っていうときは、公正でない商売方法を使って、他人をだまして利益を得るような商売を指しているんだ。「阿漕なまねをする」っていうときは、人の物を勝手に取ったり、他人の権利を無視したりする行為を指しているんだよ。
2つ目の意味は、何度も繰り返すことを指すんだよ。これはあまり一般的には使われないけどね。
この「阿漕」という言葉は、禁漁地である阿漕ヶ浦で、ある漁師が何度も密漁をして捕まったという伝説から来ているんだよ。
阿漕(あこぎ)の使い方
阿漕(あこぎ)の例文
- これまで、ずいぶん阿漕な商売で潤ってきた。
- 子供相手に阿漕な商売をするとは、ふてえ野郎だ。
- 阿漕な真似をして稼いだお金で買ったプレゼントなんかいらない。
- 阿漕なことをやったあとは、大抵自分に返ってくるものだ。
- 阿漕な真似をした彼の家族は、全員長生きできなかった。
阿漕の文学作品などの用例
- わたしの召使の女の中にも、同じ年の女は二三人います。阿漕でも小松でもかまいません。・・・ 芥川竜之介「二人小町」
- 家数四五軒も転がして、はい、さようならは阿漕だろう。・・・ 泉鏡花「菎蒻本」
- 人情から云えば己の義理を低くして阿漕な仕打もしようし、趣味から云えば己の芸術・・・ 夏目漱石「道楽と職業」
「阿漕な商売」とは?
「阿漕」を用いた表現の一つに「阿漕な商売」があります。
「阿漕な商売」とは、強欲でたちの悪い、あくどい商売のことをいいます。
これは商売人が自分の利益のためだけに、他人をだましたり搾取したりするような行為を指す言葉なんだよ。
つまり、他人をだまして儲けるような、ちょっとやり方があかん商売のことを言うんやな。この言葉を使われたら、商売人としては大きな注意信号やな。
【例文】
- あんな阿漕な商売の店に二度と行かない。
- 安物を高値で売って儲けるなんて、阿漕な商売だな。
- 法に触れるような阿漕な商売はやっておりません。
一つ目は、人々の社会的なルールや感情に欠け、ずうずうしく、特に無慈悲に金品をむさぼる行為やその様子を指すよ。二つ目は、何かが何度も繰り返される状況を表す言葉なんだ。