一切の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
一切
【読み方】
いっさい
【意味】
①全部。すべて。ことごとく。
②(あとに打消しの語を伴って)全然。まったく。いっせつ。
なるほどな。つまり、「一切」って言うのは「全部」のことを言うんやな。
後に「ない」が来ると、全く無い、まったく無いって意味になるんやな。
【語源・由来】
「一」は「ひとまとまり。」
「切」は「すべて。」
【類義語】
万事、一切合切
一切(いっさい)の解説
カンタン!解説
「一切」っていう言葉はね、全てのこと、全部のことを指すんだよ。たとえば、「会の一切をとり仕切る」っていう文では、会の全てのこと、つまり会の準備から運営まで全部を自分でやる、という意味だよ。
それから、もう一つの使い方があって、それは何かを全くしない、まったくのことを表すんだ。この時は、「一切」のあとに「ない」や「しない」という否定の言葉が来ることが多いんだよ。例えば、「謝礼は一切受け取らない」っていう文では、謝礼を全く受け取らない、つまり謝礼を一つも受け取らないという意味になるんだよ。また、「今後一切干渉しない」っていう文では、これから全く干渉しない、つまりこれから一切口出ししないっていう意味になるんだね。
だから、「一切」っていう言葉は、全部のことを表す時と、全く〜ないという意味を表す時の二つの使い方があるんだよ。
一切(いっさい)の使い方
ともこちゃんは、家事を手伝うの?
おばあちゃんが、家事一切を取り仕切っていて、手出し無用っていうから手伝わないの。
手伝ってもらった方が楽になるのにね。
私が手伝うと、おばあちゃんの仕事が余計に増えるんですって。
一切(いっさい)の例文
- 過去のことは一切水に流して仲よくしよう。
- 私は、一切の財産を放棄することをここに宣言します。
- 健太くんは、この詐欺事件には一切関与していません。
- ともこちゃんのお父さんは、ギャンブルは一切やりません。
- 今日の宴会の一切の費用は当店持ちです。
一切の文学作品などの用例
「一切ございません」とは?
「一切」を用いた表現の一つに「一切ございません」があります。
「一切ございません」とは、全くないという意の「一切ない」の丁寧な表現です。
「ございません」は、「ある、いる」の丁寧な言い方「ございます」の否定形です。
「一切ございません」という表現は、「一切ない」の丁寧な言い方だよ。
つまり、何もない、全く存在しないということを表す言葉なんだ。
あー、そやな。それはつまり、「全くない、ぜんぜんない」ってことを、もうちょっと丁寧に言う言葉なんやな。
何もかも、ぜんぶぜんぶ、ないってことを伝えるんやな。
【例文】
- あなたを不愉快にさせるつもりは一切ございません。
- 調査した結果、いじめの事実は一切ございませんでした。
また、後ろに「ない」という言葉が付いた場合、「全くない」、「まったくない」という意味になるんだ。