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「一矢」の意味と使い方や例文!「一矢報いる」とは?(類義語)

一矢の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
一矢

【読み方】
いっし

【意味】
1本の矢。

二字熟語の博士
「一矢」という言葉は、文字通りに解釈すると「1本の矢」を意味するんだよ。
助手ねこ
ああ、なるほどな。「一矢」って、ただの「1本の矢」を指す言葉なんやな。

シンプルやけど、色んな意味につかえそうやな、これは。

【類義語】
弓矢、洋弓、矢羽、矢尻

一矢(いっし)の解説

カンタン!解説
解説

「一矢」っていう言葉は、文字通り「1本の矢」を意味するよ。しかし、この言葉は比喩的な表現として使われることが多く、一回の行動や一回の試みを表すときによく使われるんだ。

たとえば、「一矢を報いる」っていう表現では、「一矢」は一度の反撃や反論を意味していて、「何かに対して反撃する」あるいは「相手に対して反論する」っていう意味になるんだよ。

だから、「一矢」っていう言葉は、「1本の矢」の意味の他にも、比喩的に一度の行動や試みを表すときに使う言葉なんだよ。

一矢(いっし)の使い方

健太
このまま逆転することはできないだろうけど、一矢を報いたいな。
ともこ
敵の記憶に残るような反撃をしたいわよね。
健太
何かいい考えはある?
ともこ
最後まであきらめなければ、戦意を失わないすごいやつらだって敵が怯んで、チャンスが生まれるかもしれないわよ。

一矢(いっし)の例文

例文
  1. ホームでの戦いで、アウェイ戦での一矢を報いるチャンスです。
  2. 一矢を報いることはかなわず、悔しい思いだけが残った。
  3. 終盤、健太くんが一点を取り、一矢を報いるも逆転はかなわなかった。
  4. 君は一矢報いたつもりかもしれないが、僕はそんなの屁の河童だ。
  5. この戦いで健太くんは、一矢を報いることができるのか見物です。

一矢の文学作品などの用例

  1. ・・・き穴より飛び来たりし一矢深くかれが心を貫けるを知るものなし、まし・・・ 国木田独歩おとずれ

  2. ・・・』などと辛辣な一矢を放っているあたり、たしかに貴下の驚異的な進歩・・・ 太宰治

  3. ・・・まあ謂わば正論を以て一矢報いてやったのですね、そうすると、そのお・・・ 太宰治やんぬる哉

「一矢報いる」とは?

一矢」を用いた表現の一つに「一矢報いる」があります。

一矢報いる」とは、敵の攻撃に対して矢を射返すことをいい、転じて、自分に向けられた攻撃・非難などに対して、大勢は変えられないまでも、反撃・反論することを意味します。

二字熟語の博士
「一矢報いる」という言葉は、敵からの攻撃に対して矢を返す行動を表しているよ。

これは比喩的に、自分に向けられた攻撃や非難に対して、たとえ全体の状況を変えられなくても、自分からは反撃や反論をする、という意味になるんだ。

助手ねこ
ああ、そやな。それはつまり、「ちょっとでも反撃する」ってことやな。大勢は変えられへんかもしれへんけど、自分からはちょっとでも反抗するんやってこと。

全体を動かすのは難しいかもしれへんけど、自分は負けへんでーっていう強い気持ちを表してるわけやな。

【例文】

  1. できるならば一矢報いて、少しでも恨みを晴らしたい。
  2. 人間に絶滅させられた種の多くは、人間に一矢報いたいだろう。
  3. 腹立たしい健太くんに、一矢報いねばならん。