毀損の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
毀損
【読み方】
きそん
【意味】
①物をこわすこと。物がこわれること。
②利益・体面などに傷をつけること。
物が壊れたり、誰かの名前が傷つけられたりするのは、みんなにとって良くないことやから、この言葉は注意して使わなアカンわな。
【語源・由来】
「毀」は「やぶる」「やぶれる」「こわれる」「そこなう」
「損」は「そこなう」「傷つける」「こわす」
このことから、「毀」「損」ともに、「そこなう」「こわす」という意味で「毀損」は「物をこわす」「傷つける」という意味。
【類義語】
破壊
【対義語】
建設
毀損(きそん)の解説
「毀損」という言葉は、大切な物が壊れたり、人の大切な評判や信用が傷つけられることを言うんだ。大きく2つの意味がある。
1つ目の意味では、具体的に物が壊れることを指していて、「器物を毀損する」というのは、ものや機械、道具などが壊れて、使えなくなることを言っているんだ。例えば、他人の自転車を壊してしまったり、公共の物をわざと壊したりする行為がこれに該当するよ。
2つ目の意味は、もっと抽象的で、人の利益や名誉、つまり他人の評判や立場を傷つけることなんだ。「名誉を毀損する」というのは、他人の良い評判や名誉を傷つけて、その人の社会的な立場や信用を低くすることを言っているよ。、例えば、嘘のうわさを流したり、他人の秘密を漏らしたりすることで起こり得るんだ。
だから、「毀損」という言葉は、物の損壊や人の名誉などを傷つけることを表しているんだね。
毀損(きそん)の使い方
毀損(きそん)の例文
- その行動はイメージを大きく毀損した。
- 郵便配達中の事故で、手紙が毀損汚損を受けた。
- ここは希少な植物の保護地域なので、むやみに立ち入って毀損してはならない。
- 紛争で町の建物は、毀損された。
- 名画は毀損しやすいので取扱いに注意が必要だ。
毀損の文学作品などの用例
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・・・が当事者たちの名誉を毀損する、法律に訴えると、ジャーナリズムに大・・・ 宮本百合子「五〇年代の文学とそこにある問題」
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・・・これは侮辱、名誉毀損、恐喝、恐迫等の犯罪を構成する。適当な機会に・・・ 宮本百合子「それに偽りがないならば」
「毀損」と「棄損」や「破損」の違いを解説
「毀損」と「棄損」の違いは?
「毀損」は「棄損」と書くことがあります。
ともに、「こわす」「こわれる」という意味で違いはありません。
一方で、「棄損」も同じように物を壊すことや価値を損なうことを示すが、こちらの方が放棄や捨てるという意味合いが強くなることもあるんだ。
一方で、「棄損」も似たような意味やけど、これはもっと「捨てる」や「放棄する」感じが強いのか。わざとじゃなくても、放っといたら損なわれちゃうんか。似てるけど、ちゃうニュアンスがあるんやな
「毀損」と「破損」の違いは?
また、「毀損」に似た意味の言葉に「破損」があります。
「破損」は、やぶれ損ずること、こわれることを意味し、「屋根が破損する」「破損をつくろう」のように用います。
「毀損」と「破損」は同義語と言ってもいい言葉ですが、「毀損」は、名誉やイメージなど無形のものを傷つける際に用いますが、「破損」は使用できません。
「毀損」は有形無形のものがこわれること、「破損」は有形のものがこわれることに用います。
これに対し、「破損」は物が壊れたり、傷ついたりすること、また、物を壊したり、傷つけたりする行為自体を指す。こちらは物のダメージに主に焦点を当てているよ。
ほんで、「破損」は、ものが壊れたり傷ついたりすることや、それを人がやること。要するに、「破損」の方が、ものが壊れることに注目してるんやな。物や人のダメージの種類や程度によって、この二つの言葉を使い分ける必要があるわけやな。
二つ目の意味としては、人の利益や名誉を損なう、つまり傷つけることを言うんだよ。