【二字熟語】
固陋
【読み方】
ころう
【意味】
古い習慣や考えに固執して、新しいものを好まないこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「固」は「融通がきかない。かたくな。」
「陋」は「心が狭く卑しい。」
【類義語】
頑愚、頑迷、旧弊、時代遅れ、流行遅れ、昔風、旧式、前近代的、旧態依然
固陋(ころう)の使い方
このアイディアしかないと僕は思うんだ。
見方を変えれば、融通の利かない頑迷固陋な思い込みにすぎない可能性もあるわよ。
このアイディアで大丈夫か、ともこちゃんの客観的な感想を聞かせてよ。
そうね。全然だめだと思うわ。
固陋(ころう)の例文
- 彼の唯一の欠点は、固陋なところがある点です。
- 彼は、女性が学問を志すと家庭不和につながるという固陋な考え方を持っています。
- 年老いた彼は開明さを欠き、固陋さが目立つようになった。
- 健太くんは、家族の固陋な考えにうんざりして家を出てしまった。
- 彼の頑迷固陋な態度を変えるきっかけは何だったのか未だにわからない。
「固陋蠢愚」「頑迷固陋」とは?
「固陋」を用いた四字熟語に「固陋蠢愚(ころうしゅんぐ)」「頑迷固陋(がんめいころう)」があります。
「固陋蠢愚」とは?
「固陋蠢愚」とは、愚かでかたくななことという意味です。
「蠢愚」は、無恥で愚かなこと、「蠢」は、ここではおろかの意です。
【例文】
・其の所業固より乱暴過激、或いは固陋蠢愚なるものありと雖も(福沢諭吉、文明論之概略)
【類義語】
・後生大事(ごしょうだいじ)
・固着観念(こちゃくかんねん)
・固定観念(こていかんねん)
・先入僻見(せんにゅうへきけん)
「頑迷固陋」とは?
「頑迷固陋」とは、
頑固で視野が狭く、道理をわきまえないさま。また、自分の考えに固執して柔軟でなく、正しい判断ができないさま。頭が古くかたくななさま。
という意味です。
「頑迷」はかたくなで道理に暗いこと。「迷」は「冥」と書くこともあるという意味です。
【例文】
若い女性の羞恥心というものは、時と場合によっては頑迷固陋の気性と隣り合わせになるものだ(井伏鱒二、黒い雨)
【類義語】
・頑冥不霊(がんめいふれい)
・狷介固陋(けんかいころう)
・卑陋頑固(ひろうがんこ)
・墨守成規(ぼくしゅせいき)
・頑執妄排(がんしゅうもうはい)
・頑陋至愚(がんろうしぐ)
・刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)
・冥頑不霊(めいがんふれい)