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「渾身」の意味と使い方や例文!「渾身の一撃」は誤用?(類義語)

【二字熟語】
渾身

【読み方】
こんしん

【意味】
からだ全体。全身。満身。

【語源・由来】
「渾」は「すべて。」

【類義語】
全身、満身、総身、総身

渾身(こんしん)の使い方

ともこ
さっき誘拐されそうになったの。
健太
大丈夫だったの?
ともこ
渾身の力を込めて突き飛ばして逃げてきたの。
健太
無事でよかったよ。すぐに警察に連絡しよう。

渾身(こんしん)の例文

  1. 渾身の力を振り絞って対戦相手に打ち込んだ。
  2. 警官は、渾身の力で暴漢を投げ飛ばした。
  3. 渾身の力を込めた右ストレートを放った。
  4. 渾身の力を込めて、崖から落ちそうなともこちゃんを引っ張り上げた。
  5. 命がかかっているので渾身の力で舟をこぎました。

「渾身の一撃」は誤用?

RPGゲームなどで、「渾身」を用いた「渾身の一撃」という表現をよく目にします。

渾身の一撃」はここでは、からだ全体を使った一撃という意味になります。

渾身の一撃」は、ゲーム上では、全力の一撃という誤った解釈で使われていますが、本来、「渾身」は、力の度合いを表す語ではありません。

全力の一撃という意味にするのであれば、「渾身の力を込めた一撃」という表現にする必要があります。

また、同じようによく使われる「会心の一撃(かいしんのいちげき)」ならば、敵に期待通りのダメージを与える一撃という意味になり、ゲームの内容に合った正しい表現です。

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