【二字熟語】
倹素
【読み方】
けんそ
【意味】
むだな出費をせず質素なこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「倹」は「つましい。つつましい。質素。」
「素」は「ありのまま。もって生まれたまま。飾り気がない。」
【類義語】
節約、倹約
【対義語】
奢侈
倹素(けんそ)の使い方
新しい首相は倹素を旨とし、庶民に寄り添った人なんだって。
前の首相は、一流ホテルで毎朝、企業の社長と懇談するような人だったから期待できるわね。
ホテルの朝食って、僕の晩御飯より高いよね。
そんな人に庶民の痛みが分かるはずがなかったのよね。
倹素(けんそ)の例文
- 倹素ながらも安定した生活を送るだけの収入がある。
- 寛永の時代、倹素な生活をするようお触れが出ました。
- 倹素な彼女のクローゼットには洋服が10着しかない。
- 祖父は倹素な生活を好み、他の年金生活者のように旅行に行ったり、趣味にお金をかけることはなかった。
- ステイホームが推奨されているので、不要不急の買い物はやめ、家で大人しく倹素な生活をする。
「倹素」と「倹約」「節約」の違いは?
「倹素」と「倹約(けんやく)」「節約(せつやく)」との違いは?
「倹素」と「倹約」の違いは?
「倹約」は、「むだを省いて出費をできるだけ少なくすること。また、そうするさま。」という意味です。
「倹素」も「倹約」も、無駄な出費をしないことをいいます。
しかし「倹約」の「約」は、ひかえめにする、「倹素」の「素」は、飾りけがないという意味である違いがあります。
「倹約」は、出費をひかえめにすることをいうのに対して、「倹素」は、質素であることに重きを置いた意味です。
「倹素」と「節約」の違いは?
「節約」は、むだ遣いをやめて切りつめることという意味です。
「倹素」も「節約」も無駄遣いをしないという意味です。
しかし「倹素」は、質素、「節約」は、切りつめるという意味で使う点が違います。