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「奢侈」の意味と使い方や例文!「贅沢」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
奢侈

【読み方】
しゃし

【意味】
度を過ぎてぜいたくなこと。身分不相応に金を費やすこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「奢」は「ぜいたくをする。おごり。」
「侈」は「おごる。ぜいたく。いばる。」

【類義語】
贅沢、おごり、贅

【対義語】
質素

奢侈(しゃし)の使い方

健太
駅前の和菓子屋さんが倒産してしまったよ。
ともこ
原材料の高騰が原因?
健太
奢侈にふけって店を倒産に追い込んだんだって。
ともこ
おいしい店だったのに残念だわ。

奢侈(しゃし)の例文

  1. 健太くんは大金を手にして、奢侈淫佚にふけっているという噂を聞いた。
  2. インドネシアは、新車購入時の奢侈税を50%減税することを発表した。
  3. 当時の貴族たちの生活は奢侈に流れていました。
  4. こんな奢侈荒唐な生活を続けていれば、すぐに財産は底をつく。
  5. 父の教えた所によれば、古い一冊の玉篇の外に漢和辞典を買うことさえ、やはり「奢侈文弱」だった!(芥川龍之介、大導寺信輔の半生)

「奢侈」と「贅沢」の違いは?

奢侈」に似ている語に「贅沢(ぜいたく)」があります。

贅沢」とは、
①必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。
②限度や、ふさわしい程度をこえること。また、そのさま。

という意味です。

奢侈」も「贅沢」も、はでに金を使い、度を過ぎた消費をすることをいいます。

しかし「奢侈」は、度を越えた散財、分不相応な散財をいいます。

対して「贅沢」は、過剰に金をかけて欲しいものやサービスを求めることや過剰に金をかけられたもののことをいい、「奢侈」のような分不相応という意味はありません。

また「贅沢」には、わがまま勝手の意味がある点も違います。