【二字熟語】
精悍
【読み方】
せいかん
【意味】
顔つきや態度に勇ましく鋭い気性が現れていること。また、そのさま。
【語源・由来】
「精」は「雑念がなくひたすらはげむ。」
「悍」は「気が強く荒い。たけだけしい。」
「史記(侠列伝、郭解)」より。
【類義語】
凛々しい 勇壮
【対義語】
軟弱、ひ弱
精悍(せいかん)の使い方
あれっ。彼は、もっと精悍な面構えじゃなかった?
疲れ切った顔をしているわね。
目の下に隈ができているよ。
せっかくのイケメンが台無しね。
精悍(せいかん)の例文
- 健太くんは、頼りがいがありそうな精悍な顔の青年だ。
- 死闘を繰り広げたあとだというのに、彼は精悍さを少しも損なっていない。
- 日焼けしたその顔は、精悍そのものといっていい。
- 彼等は急に精悍な表情になって、毎日毎日忙しそうに動き廻り始めた。(井上靖、おろしや国酔夢譚)
- 以前の負けず嫌いな精悍な面魂はどこかに影をひそめ、なんの表情も無い、木偶のごとく愚者のごとき容貌に変っている。(中島敦、名人伝)
「精悍な顔」とは?褒め言葉?
「精悍」は、「精悍な顔(せいかんなかお)」という表現で使います。
「精悍な顔」とは、勇ましく、鋭い気迫にあふれた顔つきのことをいいます。
主に、男性の容姿に対する褒め言葉として使われます。
「精悍な面構え」という使い方もあり、顔立ちが整ったイケメンに近い意味で使うこともあります。