【二字熟語】
奈辺
「那辺」とも書く。
【読み方】なへん
【意味】
不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。どこ。
【語源・由来】
「奈」は「いかん。いかんせん。いかんぞ。なんぞ。疑問・反語の助字。」[類]那(ナ)。
「辺」は「ある物を中心としてその付近。あたり。」
【類義語】
どの辺、どこ
奈辺(なへん)の使い方
先生が、定期テストを無くした意図は奈辺にありや。
代わりに小テストを増やすことで、分からないことを早期解決することができるわ。
それだけ?
定期テストの前にしか勉強しない健太くんのような生徒が減って、常に勉強するようになるわ。大きなメリットしょう?
奈辺(なへん)の例文
- あの経営者の思惑は奈辺にありや。
- 吾人既に彼が時勢を見、既に彼が境遇を見る、彼が如何なる人物にして、彼が雄志の奈辺に向へるかは、吾人の解説を待つて之を知らざる也。(芥川龍之介、木曽義仲論)
- がらくたしかない蔵に、彼が、夜忍びこもうとした意図は奈辺にあったか知る由もない。
- 王様のご真意が奈辺にあるか計りかねた。
- 根本原因の奈辺にあるかを明らかにしなければならない。
「奈辺」と「那辺」の違いは?
「奈辺」とは、「那辺」とも書きます。
「那辺」の「那」は、「どこ。どれ。なんぞ。いかんぞ。疑問・反語の助字。」という意味があり、 「何」や「奈」の類義語です。
なので「那辺」も「奈辺」も同じ意味です。