【二字熟語】
包摂
【読み方】
ほうせつ
【意味】
①一定の範囲の中につつみ込むこと。
②論理学で、ある概念が、より一般的な概念につつみこまれること。特殊が普遍に従属する関係。例えば、動物という概念は生物という概念に包摂される。
【語源・由来】
「包」は「一まとめにする。ひっくるめる。」
「摂」は「いろいろ合わせ取り入れる。取り込む。」
【類義語】
内包、含蓄
【対義語】
排除
包摂(ほうせつ)の使い方
スポーツは包摂であるべきだとして、トランスジェンダーの試合出場を認める声と、公平性を保つために試合出場禁止を求める声があるよね。
心が女性でも肉体が男性だと、スポーツでは有利になってしまうわよね。
オリンピックとパラリンピックがあるように、分けるべきだという意見もあるよ。
トランスジェンダーに対する偏見が一切なくなったら、トランスジェンダー部門があってもいいかもしれないわね。
包摂(ほうせつ)の例文
- その基金は、環境保護や教育、健康、社会包摂などの分野で、優れた活動に助成金を提供し、持続可能な地域社会を築くことを目標にしています。
- しっかり更生しようとしている人の芽をつまないための社会的包摂が、安全な社会をつくるために必要不可欠だ。
- 次世代型クレジットカードで、日本における金融包摂を、チャレンジャーバンク事業を通じて実現していくことを目指す。
- 個々を大切にできる包摂社会の実現を願う。
- 持続的で包摂的な経済成長を実現するため、新しい資本主義を実現させると首相は語った。
「包摂的」とは?
「包摂」を用いた表現の一つに「包摂的(ほうせつてき)」があります。
「包摂的」の「的」とは、「…の。…のような。…に関する。」という意味です。
「包摂的」とは、ある概念が、より一般的な概念につつみこまれるようなという意味です。
【例文】
- 多様性を認め、包摂的かつ倫理的な表現を用いる。
- すべての人々に包摂的かつ公平な質の高い教育を保証し、生涯学習の機会を促進することを約束する。
- リモートワークが浸透し、異なる働き方をするメンバー間での包摂的な環境づくりが課題として浮き彫りになった。