【二字熟語】
不備
【読み方】
ふび
【意味】
①必要なものが完全にはそろっていないこと。また、そのさま。
②文意が十分でないという意で、手紙文の最後に添える語。不一。不尽。
【語源・由来】
「不」は「…ず。…でない。…しない。打ち消しの助字。」
「備」は「必要なものがそろう。そなわる。」
【類義語】
欠品、欠陥、不足、不充分、不全、故障、欠落、遺漏
【対義語】
完備、具備、完璧、十全
不備(ふび)の使い方
あの盗難事件は、セキュリティーの不備をついたものだったね。
犯人はよく気が付いたわよね。
念入りに調査したんじゃないかな。
その努力と執念をお金儲けのために使って欲しかったわね。
不備(ふび)の例文
- 不備な点がありましたらご指摘ください。
- 矛盾や設定上の不備を解消するような続編を書いた。
- 何かあった場合、ビル経営者が防火管理体制の不備を問われることになるでしょう。
- 彼は気づいていないようだが、彼の計画には不備がある。
- そのシステムには重大な不備がいくつかあった。
「不備」と「不足」「不手際」との違いは?
「不備」に似ている語に「不足(ふそく)」「不手際(ふてぎわ)」があります。
「不備」と「不足」の違いは?
「不足」は、
①足りないこと。十分でないこと。また、その箇所や、そのさま。
②満足でないこと。また、そのさま。不満。
という意味です。
「不備」は、完全ではないことをいいます。
対して「不足」は、少しはあるのだが十分ではない、まだ十分の域に達していないことをいいます。
「不備」と「不手際」の違いは?
「不手際」は「手ぎわが悪いこと。物事の処置のしかたや結果がよくないこと。また、そのさま。」という意味です。
「不備」も「不手際」も、「不備がありまして」「不手際がありまして」のように、ミスをすることを意味することがあります。
しかし「不備」は、完全ではないことをいいます。
対して「不手際」は、手際が悪いことをいいます。