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「物故」の意味と使い方や例文!「逝去」「召天」「急逝」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
物故

【読み方】
ぶっこ

【意味】
人が死ぬこと。死去。

【語源・由来】
「荀子」君道より。

【類義語】
死去、他界

【対義語】
存命

物故(ぶっこ)の使い方

健太
このフロアは物故した画家の作品ばかりだね。
ともこ
このゴッホが物故したのは1890年だから、存命だったら169歳よ。
健太
ここに飾られている画家たちは、170年位前に存命だったのかあ。
ともこ
思ったほど昔じゃないわよね。

物故(ぶっこ)の例文

  1. 物故者の鎮魂のための儀式が行われました。
  2. 彼は既に物故していたので、息子がその権利を受け継ぎました。
  3. 此処は近年物故した清道人李瑞清が、贔屓にしていた家だそうである。(芥川龍之介、上海游記)
  4. 「あさま山荘事件」は関係者にとってはネヴァー・エンディング・ストーリーとして終っていないのである。この間この警備に従事した多くの警察官たちが物故した。(佐々淳行 連合赤軍「あさま山荘」事件)
  5. ある素封家の依頼によつて、物故した土地の名士の伝記をまとめてゐたのである。(坂口安吾、吹雪物語)

「物故」と「逝去」「召天」「急逝」との違いは?

物故」に似ている語に「逝去(せいきょ)」「召天(しょうてん)」「急逝(きゅうせい)」があります。

「物故」と「逝去」の違いは?

逝去」は、他人の死の尊敬語という意味です。

物故」も「逝去」も、生命がなくなることをいいます。

しかし「逝去」は、他人の死を敬っていう表現です。

改まったお悔やみの挨拶や弔電の中で使われることが多いです。

「物故」と「召天」の違いは?

召天」は、キリスト教で死ぬことという意味です。

物故」も「召天」も、生命がなくなることをいいます。

しかし「召天」は、天に召されるという意味で、主にキリスト教徒に対して使われます。

「物故」と「急逝」の違いは?

急逝」は、「急に死去すること。急死。」という意味です。

「急死」の改まった言い方です。

物故」も「急逝」も、生命がなくなることをいいます。

しかし「急逝」は、急にという意味がある点が違います。