【二字熟語】
流転
【読み方】
るてん
【意味】
①流れ移ること。移り変わること。
②(仏)業の結果として死と再生を練り返すこと。輪廻。
【語源・由来】
「流」は「さすらう。」
「転」は「方向を変える。変わる。変化する。」
【類義語】
流動
【対義語】
静止
流転(るてん)の使い方
いつまでもこの楽しいクラスでいたいなあ。
万物流転というから無理ね。
変わっていくからこそはかなくて美しいのかもね。
ずっと一緒だと、人間は飽きちゃうものよ。
流転(るてん)の例文
- あの木犀も震災の時に勿論灰になつてしまつたことであらう。流転の相の僕を脅すのは「伊達様」の見えなかつたことばかりではない。僕は確かこの近所にあつた「富士見の渡し」を思ひ出した。(芥川龍之介、本所両国)
- 彼は、中国大陸を流転した末に、去年日本に戻って来た。
- 健太くんのお兄さんは、放浪流転をくり返している。
- 良い時もあれば悪い時もあり、人生は流転するものだ。
- 流転輪廻して、いつかは悟り仏陀のもとに行きたい。
「万物流転」とは?
「流転」を用いた表現の一つに「万物流転(ばんぶつるてん)」があります。
「万物流転」とは、万物は、流動変化してきわまりないということをいいます。
【例文】
- 万物流転というから、永遠の愛は誓えないよ。
- どんな小さなウィルスでも万物流転からは逃れられない。