【二字熟語】
物色
【読み方】
ぶっしょく
【意味】
①もののいろ。
②風物景色。自然の景色。
③人相書または容貌によって、その人をさがすこと。また、適当な人または物を多くの中から探し求めること。
【語源・由来】
「物」は「適当なものを探す。」
「色」は「ものの様子。おもむき。」
【類義語】
模索、詮索、検索
物色(ぶっしょく)の使い方
侵入しやすそうな家を物色しているようなあやしい人がいたよ。
高値で売れそうな土地を探している不動産屋かもしれないわよ。
あれは絶対に泥棒だよ。
じゃあ、泥棒が入りにくいと思うような家にしないといけないわね。
物色(ぶっしょく)の例文
- 円安や新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向なども支えに幅広く物色され、日経平均株価は反発して取引を終えた。
- 室内は物色した形跡が認められたが、何を盗まれたかは分からなかった。
- ちがった台所が十もあって練習できたら、子供たちのお料理もどんなに上達することでしょう!それぞれの小屋のやさしいお母さん役になる人を、もう物色しています。(ウェブスター、続あしながおじさん)
- そうして自分の将来を影響し得るような人を物色して、二三の訪問を試みた。(夏目漱石、門)
- キャンプ場の駐車場に停めてある車に戻ろうとすると、熊が車の中を物色中だった。
悪い意味?いい意味?
「物色」は、「人相書または容貌によって、その人をさがすこと。また、適当な人または物を多くの中から探し求めること。」という意味です。
「空き巣が室内を物色する」という表現がよく知られているため、犯罪など悪い意味で使う表現であるかのように思われがちですが、「手頃な家を物色する」というように、家を購入するにあたって、手ごろな価格の家を探し求めるという犯罪とはかけ離れた意味でも使われます。
なので「物色」は、いいことにはいい意味、悪いことには悪い意味で使われます。