読み方で悩みやすい漢字の一つに、「重複」があります。
Q「重複」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
□重複の読み方
- 「ちょうふく」
- 「じゅうふく」
- 「ちょうふく」と「じゅうふく」両方とも
このページでは、悩みやすい「重複」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「重複」の読み方は、「ちょうふく」?「じゅうふく」?
重複の正しい読み方は、「ちょうふく」「じゅうふく」のどちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「重」の音読みには「ジュウ」「チョウ」があるので、どちらも読めそうです。
現在では、重複の読み方として「ちょうふく」「じゅうふく」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「ちょうふく」と「じゅうふく」の両方です。
ただし、「じゅうふく」は重複の慣用読みです。
重複の本来の読み方は「ちょうふく」でしたが、「じゅうふく」と読む人が多くなり一般化したために、現在では「じゅうふく」も正しい読み方となりました。
国語辞典の「じゅうふく」の項目には「ちょうふく」の新語形との解説もあります。
「重複」の意味は、「ちょうふく」も「じゅうふく」も同じ
重複の意味は「同じ物事が重なり合うこと」「一つあればよい物事が、余計にあること」です。
「重」には「かさなる」「かさねる」「くり返す」の意味があります。
一方、「復」にも「くり返す」「ふたたびする」の意味があります。
この二つの漢字が両方入っている熟語であることから、ただ重なっているだけでなく余分である様子が感じられます。
重複を用いた例文には「意味が重複している表現」「同じ注文が重複している」があります。
まとめ
- 重複の読み方は、「ちょうふく」「じゅうふく」のどちらも正しい。
- 本来の読み方は「ちょうふく」だった。
- 重複の慣用読み「じゅうふく」も正しい読み方になっている。
- 重複は「物事が余分にかさなっていること」を意味する。