読み方で悩みやすい漢字の一つに、「出納」があります。
Q「出納」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
出納の読み方
- 「すいとう」
- 「しゅつのう」
- 「すいとう」と「しゅつのう」両方とも
このページでは、悩みやすい「出納」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「出納」の読み方は、「すいとう」?「しゅつのう」?
出納の正しい読み方は、「すいとう」「しゅつのう」どちらなのでしょうか。読み方としては難しいかもしれませんね。
「出」の音読みには「シュツ」「スイ」があります。また、「納」の音読みには「ノウ」「トウ」「ナッ」「ナ」「ナン」があります。
出納の読み方としては、「すいとう」「しゅつのう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「すいとう」と「しゅつのう」の両方です。
広辞苑には「出納(すいとう)」と「出納(しゅつのう)」の両方の項目があります。
ただし、「すいとう」と読む場合と「しゅつのう」と読む場合では、意味が違ってきますので解説していきましょう。
「出納」の意味は、「すいとう」と「しゅつのう」で違う!
「出」には「だす」「でる」の意味があります。一方、「納」には「いれる」「おさめる」「しまう」の意味があります。
この相反する二つの漢字から、出し入れする様子が感じられますね。
広辞苑を参照すると、出納(すいとう)の意味には「金銭や物品の出し入れ」があります。また、「平安時代に蔵人所などで財物・文書の出し入れをつかさどった職」の意味もあります。
一方、出納(しゅつのう)では上記の意味としては出納(すいとう)に導かれますが、別の意味として「(寺院で)物品の出し入れをつかさどった役僧」が記されています。
金銭や物品の出し入れを意味する出納(すいとう)を用いた例文には、「家計の出納を管理する」「入金を現金出納帳に記載する」があります。
まとめ
- 出納の読み方は「すいとう」「しゅつのう」のどちらも正しいが、意味が異なる。
- 出納(すいとう)は「金銭や物品の出し入れ」を意味する。
- 出納(しゅつのう)は「物品の出し入れに当たった役僧」を意味する。