読み方で悩みやすい漢字の一つに、「鳩尾」があります。
Q「鳩尾」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「みぞおち」
- 「はとお」
- 「みぞおち」と「はとお」両方とも
このページでは、悩みやすい「鳩尾」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「鳩尾」の読み方は、「みぞおち」?「はとお」?
鳩尾の正しい読み方は、「みぞおち」「はとお」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「はとお」の気もしますが、「みぞおち」にも聞き覚えはありますね。
「鳩」の音読みは「キュウ」「ク」、訓読みは「あつ(まる・める)」「はと」「やす(んずる)」となります。
一方「尾」の音読みは「ビ」、訓読みは「お」となります。
このことから「はとお」は正しそうですが「みぞおち」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、鳩尾の読み方は「みぞおち」「はとお」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には鳩尾は「みぞおち」と読むのが一般的となるようです。
さて「はとお」は理解できるものの、何故鳩尾を「みぞおち」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の鳩尾は「はとお」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「みぞおち」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
因みに、鳩尾は「みぞおち」「はとお」以外にも「きゅうび」「みずおち」との読み方もあります。
この「みずおち」が訛り「みぞおち」に変化したともいわれています。
「鳩尾」の意味は、「みぞおち」も「はとお」も同じ
鳩尾の意味としては、「胸骨の下方の中央部のくぼんだ部分のこと」として用いられます。
鳩尾の例文としては「相手のパンチがもろに鳩尾に入った」「鳩尾は急所の一つだ」等があります。
まとめ
- 鳩尾の読み方は「みぞおち」「はとお」のどちらも正しい。
- ただし一般的には「みぞおち」が使われることの方が多い。
- それ以外にも「きゅうび」「みずおち」との読み方もある。
- 鳩尾は「胸骨の下方の中央部のくぼんだ部分」を意味する。