読み方で悩みやすい漢字の一つに、「粗目」があります。
Q「粗目」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
粗目の読み方
- 「ざらめ」
- 「あらめ」
- 「ざらめ」と「あらめ」両方とも
このページでは、悩みやすい「粗目」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「粗目」の読み方は、「ざらめ」?「あらめ」?
粗目の正しい読み方は、「ざらめ」「あらめ」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「粗」の音読みには「ソ」、訓読みには「あら(い)」「ほぼ」があります。また、「目」の音読みには「モク」「ボク」、訓読みには「め」「ま」などがあります。
粗目の読み方は「ざらめ」「あらめ」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「ざらめ」と「あらめ」の両方です。
ただし、広辞苑には「ざらめ」はありますが、「あらめ」の項目では「荒目」の表記を記載しています。
「ざらめ」は「粗目(あらめ)」が訛ったものとも言われますが、現在では「ざらめ」と読む場合と「あらめ」と読む場合では意味が違ってきます。
「粗目」の意味は、「ざらめ」と「あらめ」で違う!
「粗」には「あらい」「おおざっぱな」の意味があります。一方、「目」には「きざみ」「すじ」などの意味があります。
粗目(ざらめ)の意味は「粗目糖の略」「粗目雪の略」です。「粗目糖(ざらめとう)」は結晶のあらい砂糖を意味します。「粗目雪(ざらめゆき)」は一度溶けた雪が再び凍結して粗目糖のようになった状態を意味します。
一方、粗目(あらめ)の意味は「目があらいこと」です。刃物や編み物の目があらいとときに用いる言葉であり、「荒目」「粗目」の表記があります。
粗目を用いた例文には「料理に粗目糖(ざらめとう)を使う」「粗目(あらめ)の刃に替える」があります。
まとめ
- 粗目の読み方は、「ざらめ」「あらめ」のどちらも正しい。
- 粗目(ざらめ)は「粗目糖の略」を意味する。
- 荒目・粗目(あらめ)は「目があらいこと」を意味する。