読み方で悩みやすい漢字の一つに、「熊猫」があります。
Q「熊猫」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「くまねこ」
- 「パンダ」
- 「くまねこ」と「パンダ」両方とも
このページでは、悩みやすい「熊猫」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「熊猫」の読み方は、「くまねこ」?「パンダ」?
熊猫の正しい読み方は「くまねこ」「パンダ」どちらなのでしょうか?
漢字から察すると「くまねこ」の気もしますが、あの「パンダ」のことなのでしょうか
「熊」の音読みは表外読として「ユウ」、訓読みは「くま」となります。
一方「猫」の音読みは「ビョウ」表外読みとして「ミョウ」、訓読みは「ねこ」となります。
このことから「くまねこ」は正しそうですが「パンダ」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、熊猫の読み方は「パンダ」が正しく、「くまねこ」は間違いです。
つまり、答えとしては2つ目の「パンダ」ということになります。
ただし、中国語で熊猫(シュウマオ)と呼ばれることから「くまねこ」の読み方もありとする説も存在するようです。
そうなると、3つ目の「両方」と言えなくもありません。
さて、何故熊猫を「パンダ」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
この場合には、中国の熊猫(シュウマオ)に「パンダ」の読み方をあてたとするのが自然でしょう。
「熊猫」の意味
熊猫とは、「クマ科の哺乳動物で、ジャイアントパンダとレッサーパンダの総称」になります。
ただ、通常ではジャイアントパンダを指して使われることが多いようですね。
もともとジャイアントパンダが発見されるまでは、パンダと言えばレッサーパンダのことでした。
ジャイアントパンダの発見により、ジャイアント・レッサーと区別されるようになったのですが、ジャイアントパンダの人気があまりにも凄いので、今ではパンダと言えばジャイアントパンダを指しようになりました。
何となく、レッサーパンダが気の毒に思えてしまいますね。
まとめ
- 熊猫の読み方は「パンダ」が正しい。
- ただし、中国語の熊猫「シュウマオ」から「くまねこ」と読む説もある。
- 熊猫とは、「ジャイアントパンダとレッサーパンダの総称」だが、ほとんどがジャイアントパンダを指して使われる。