【二字熟語】
着手
【読み方】
ちゃくしゅ
【意味】
①手をつけること。とりかかること。しはじめ。
②(「著手」とも書く)犯罪の実行の開始。すなわち犯罪構成要件の一部分の実現。窃盗犯で、金品を物色する行為をはじめた時など。実行の着手の有無により未遂と予備・陰謀とに区別される。
【語源・由来】
「着」は「つける。とりかかる。」
【類義語】
開始、始動、スタート、乗り掛かる、取り掛かる、始める
【対義語】
未着手、完成
「着手中」は誤用?
「着手」はビジネスの場面やインターネット上の記事で「着手中」という使われ方をすることがありますが誤用です。(例:記事作成に着手中。書類作成を着手中。開通工事着手中。)
「着手」には「とりかかる」という意味があるため、「〜している最中」という意味で使うことはできません。
無理に使おうとすると「着手中」は、「とりかかり始め中」という意味になり、いつまでたってもとりかかっていないことになります。
「中」は接尾辞で、「~している最中だ」という意味を表す言葉です。
今やっているということを伝えたい時は、進行中、作業中、実行中、工事中などを使いましょう。
着手(ちゃくしゅ)の使い方
ようやく庭の池ができたよ。
すごいわね。どれくらいかかったの。
去年の夏に着手したから丸一年だね。
一年がかりかぁ。がんばったわね。
着手(ちゃくしゅ)の例文
- 新薬の研究に着手する。
- 内閣改造に着手する。
- 大阪で新しい事業に着手する。
- 論文の執筆に着手せねばならない。
- 新しいプロジェクトに着手する。