【二字熟語】
僭越
【読み方】
せんえつ
【意味】
自分の身分・地位をこえて出過ぎたことをすること。そういう態度。でしゃばり。謙遜の気持ちでも使う。
【語源・由来】
「僭」は「おごる。まねる。なぞらえこす。こえる。とびこえる。る。身分不相応におごりたかぶる。」
「越」は「とおる。とおす。つきぬける。」
「僭越ながら」の「僭」には、「おごって身分不相応なことをする」「思いあがって目上の人の真似をする」といった意味がある。これに「物事の境目をとびこえる」ことを表す「越」が重なり、「地位や身分にそぐわない出過ぎた行い」を指す。
【類義語】
越権
「僭越ながら」とは?
「僭越」を使った語に「僭越ながら」があります。
「僭越ながら」は、「自分の身分・地位をこえて出過ぎた態度ですが」という意味です。ビジネスの場面で使われますが、主に、恐れ入りますが、恐縮ですがという言い方で代用されます。
考えや意見を伝える際に、ちょっと申し訳ないですがという意味で「僭越ながら意見を述べさせていただきます。」のように使われます。
「僭越ながら」は目上の人や取引先の相手などに対して使うことができます。「出過ぎたことをして申し訳ない」という謙虚な印象を与えるので、ビジネスの場面で使うと丁寧な言い回しになります。
僭越(せんえつ)の使い方
ともこちゃん。
何?
僭越ながら言わせてもらえば、お母さんに謝って仲直りした方が良いよ。
そこまで言われたらしょうがない仲直りするか。
僭越(せんえつ)の例文
- 僭越ながら一言申し上げます。
- 僭越なふるまいをする。
- 彼が我々に干渉するとは僭越至極である。
- 僭越ながらこの案を委員会に進言させていただきます。
- そんな口の利き方では先輩方に対して僭越だ。