【二字熟語】
笑覧
【読み方】
しょうらん
【意味】
笑いながら見ること。自分の物を他人に見てもらう時の謙譲語。
【語源・由来】
「覧」は「みる。よくみる。広くながめる。」
【類義語】
貴覧、賢覧、尊覧、清覧
笑覧(しょうらん)の使い方
ともこちゃん。小説を書いたんだ。よろしければご笑覧ください。
あら、凄いわね。私は厳しいわよ。
ともこちゃんは厳しく正直に言ってくれると思ったから、読んでほしいんだよ。
楽しみだわ。
笑覧(しょうらん)の例文
- お暇な折にでもご笑覧ください。
- ご笑覧に供します。
- ご笑覧いただければ幸甚に存じます。
- 新聞に掲載された拙吟です。ご笑覧いただければ幸いです。
- このほど上梓いたしました拙著をお送りいたします。ご笑覧ください。
「ご笑覧」と「ご高覧」の違いは?
「笑覧」は、接頭語の「ご」を冠して、主に「ご笑覧」という形で使われます。
その「ご笑覧」と似た言葉に「ご高覧」があります。
「ご高覧」は、他人が見ることの尊敬語という意味の「高覧」に、接頭語の「ご」を冠した言葉です。(例:高覧に供す。)
【両語の違い】
「ご笑覧」・・・自分のものをみてもらう。謙譲語。
「ご高覧」・・・目上の人が見ること。尊敬語。
「ご高覧」は「高覧」をさらにていねいにした言葉です。
ビジネスの場面で、「ぜひ新製品をご高覧ください。」「私の論文をご高覧に供したく存じます。」というように、自社製品や展示物、資料などを目上の人に見てもらいたい時に使われます。
また、謙譲語である「ご笑覧」も目上の人に対して使うことができます。
しかし「ご笑覧」は自分のもの、特にプライベートなものに限定して使われるので、書類や論文などビジネスに関するものを見てもらう時に使うことはできません。
商談の合間の雑談で、趣味の作品を見てもらう時に「ご笑覧いただければ」というように使います。
ビジネスの場面では「ご高覧」、雑談や日常会話で自分のものを見てもらう時は「ご笑覧」を使いましょう。