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「加担」の意味と使い方や例文!「荷担」との違いは?(類義語)

加担の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
加担

【読み方】
かたん

【意味】
①力を添えて助けること。味方になること。
②荷物を背負うこと。になうこと。

二字熟語の博士
「加担」という言葉は、力を合わせて手伝うことや、仲間になることを指すんだよ。

また、物を背負う、つまり荷物を運ぶことの意味も持っているんだ。

助手ねこ
なるほどなぁ。それは「手を貸して助ける」や「一緒になって行動する」ってことやな。

それと、荷物を背負うことも言うて、重たいものを運ぶことやねんな。ええな、便利な言葉やわ。

【語源・由来】
「加」は「くわえる。ふやす。多くなる。ほどこす。仲間に入る。」
「担」は「かつぐ。になう。」

【類義語】
助長

加担(かたん)の解説

カンタン!解説
解説

「加担」という言葉は、色んな場面で使われるけど、主に2つの意味があるんだよ。

1つ目の意味は、「力添えをすること」や「仲間になること」だね。これは、誰かの活動や行動に参加したり、協力したりすることを意味しているんだ。

例えば、友だちが悪いことを考えているときに、それを止めることなく、手伝ってしまうと「加担する」と言えるんだ。この意味の「加担」は、特に悪いことに関与するときに使われることが多いよ。「犯行に加担する」というのでは、誰かが犯罪を犯すときに、それを助けたり、手伝ったりすることを指しているんだ。

2つ目の意味は、「荷物を背負うこと」だよ。文字通りの意味で、何かを背負って運ぶことを指すよ。

たとえば、旅行のときに大きな荷物を持っている友だちがいたら、その荷物を半分背負ってあげることも「加担する」と言えるんだ。でも、この意味は古い文章や文学などでよく使われる表現で、日常の会話ではあまり使われないかもしれないね。「三種の神器を自ら加担して」〈太平記・一八〉では、三種の神器という大切なものを自分で背負って運ぶことを示しているんだ。

だから、「加担」という言葉は、協力することや一緒に行動すること、そして何かを背負うことを表しているんだね。

加担(かたん)の使い方

ともこ
健太くん。その封筒は何?
健太
知らないおじさんから、この封筒を駅前の黒い帽子をかぶった人に渡すよう頼まれたんだ。
ともこ
封筒の中身が犯罪に関わるものだったら、健太くんは犯罪に加担したことになるわよ。
健太
ええっ。運んだだけで加担したことになるの?警察に相談に行こうかな。

加担(かたん)の例文

例文
  1. 戦争に加担したくない。
  2. どちらにも加担しません。
  3. 陰謀に加担する。
  4. 犯罪行為に加担したという証言が得られた。
  5. ともこちゃんは、健太くんにとって都合の良い加担者だった。

加担の文学作品などの用例

  1. ・・・芸術的の衝動は性欲に加担し、道義的の衝動は聖書に加担しました。私・・・ 有島武郎『聖書』の権威

  2. ・・・雪の難――荷担夫、郵便配達の人たち、その昔は数多の旅客も――これ・・・ 泉鏡花雪霊記事

  3. ・・・、陰鬱なる政治運動に加担していた。月のない夜、私ひとりだけ逃げた・・・ 太宰治虚構の春

「加担」と「荷担」の違いを解説

辞書で「かたん」と調べると、「荷担」と書いてあり、

荷担」とは

①荷物をになうこと。かつぐこと。
②(加担とも書く。)力を添えて助けること。味方になること。

という意味です。

加担」との違いは、「荷担」には「荷物をになうこと。かつぐこと」という意味がありますが、「加担」にはない点です。「加担」は「力を添えて助けること。味方になること。」という意味だけです。

二字熟語の博士
「加担」と「荷担」、この二つの言葉は非常に似ているが、それぞれに独自のニュアンスがあるんだ。両方とも基本的には「力を貸す」という意味だが「加担」は特に他人の行動や仕事に積極的に参加するという側面が強い。

一方で、「荷担」は単純に負担を肩代わりする、力を貸すといった意味で使われることが多いんだ。

助手ねこ
あぁ、わかったわかった。言うなれば、「加担」は、「おお、何してるん?ええな、わいも参加するわ!」ってな感じで、ガンガン仲間に入って行動することやね。ちょうど学校のクラスで何かイベント作るとき、みんなで協力してやるみたいなもんか。

それに対して、「荷担」はもっとシンプルに、「あー、それ重そうやな、手伝うわ」って、力を貸すだけって感じ。どっちも力を貸すけど、そのスタイルがちょっと違うんやな。

本来の漢字表記は「荷担」で、荷物をになう」という意味から、人の荷物をになってあげるという意味になり、「味方になる」という意味が生じました。

近年では「味方になる」という意味で使う際は「加担」が優勢です。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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