【二字熟語】
溜飲
【読み方】
りゅういん
【意味】
飲食物が胃にとどこおって、酸性の胃液がのどに上がってくること。
【語源・由来】
漢方で飲食物がよく消化されずに、胃の中にたまって、すっぱい液が出てくること。
【類義語】
すっきり、晴れ晴れ、憂さを忘れる、胸のつかえが下りる
【対義語】
(溜飲を下げるの対義語)鬱屈する、憂鬱、気が滅入る、意気消沈、落ち込む、めいる、苦悶する、モヤモヤする
溜飲(りゅういん)の使い方
健太くん。空手の大会で優勝おめでとう。
宿敵を打ち破って溜飲を下げたよ。
いい戦いだったわよね。
また、次の試合に向けて精進するよ。
溜飲(りゅういん)の例文
- 万年最下位といわれ続けた日々だったが、優勝して溜飲が下がった。
- 健太くんを公然と批判できて溜飲の下がる思いだった。
- 全面勝訴の判決で溜飲が下がった。
- ともこちゃんを論破して溜飲が下がった。
- 溜飲が下がり心が晴れ晴れとした。
「溜飲が下がる」と「溜飲を下げる」の違いは?
「溜飲」はよく、「溜飲が下がる」や「溜飲を下げる」という使い方をされます。
「溜飲が下がる」とは「わだかまりや不満が解消する」
「溜飲を下げる」とは「不平不満・恨みなどを解消して、気分をすっきりさせる」
という意味です。
「溜飲が下がる」は「謝罪されて溜飲が下がった」「王座を奪回して溜飲が下がった。」のように、何かのきっかけで不満が解消されることをいいます。
対して、「溜飲を下げる」は「言うだけのことを言って溜飲を下げた。」のように、自分で行動を起こし、自分の不平不満などを解消することをいいます。