苦心の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
苦心
【読み方】
くしん
【意味】
物事を成し遂げようといろいろ試みたり考えたりして苦労すること。
目標に向かって、色々考えたり試したりする中で、大変なこともあるけど、その努力が「苦心」っていうんやな。なんかええことを成し遂げるためには、こんな苦労も必要やねんな。
【語源・由来】
「苦」は「精神的・肉体的につらい思いをする。くるしい。くるしみ。」
「心」は「こころ。精神。」
【類義語】
苦慮、苦吟、鏤骨、困苦
苦心(くしん)の解説
「苦心」という言葉は、何かを成し遂げるために、本当に一生懸命に考えたり、いろいろな方法を試したりして、大変な努力をすることを指すんだよ。
まず、「苦心に苦心を重ねる」という表現はね、ものすごく頑張って、一つの苦労を乗り越えたと思ったら、また新しい苦労が待っていて、それをまた頑張って解決しようとするっていう意味なんだ。たとえば、試験勉強をしていて、一つの難しい問題を解決できたけど、次にまた別の難しい問題が出てきて、それもまた一生懸命勉強して解決しようとすることを表しているんだよ。
また、「苦心が実る」というのは、その大変な努力や苦労が報われて、結果として良いことが起こるっていう意味だよ。例えば、何か新しいことを学ぼうとして、すごく時間をかけて練習したり、試行錯誤したりした結果、そのことが上手にできるようになったり、目標を達成できたりすることを示しているんだ。
そして、「苦心して作る」というのは、何かを作るときに、本当に一生懸命考えたり、工夫したりして、その作業に大変な努力をしたことを意味しているよ。たとえば、美味しい料理を作るために、たくさんの材料を用意したり、いろいろな調理法を試したりして、最終的には美味しい料理ができあがることを表しているんだ。
だから、「苦心」という言葉は、何かを成し遂げるために大変な努力や苦労を重ねることを表しているんだね。
苦心(くしん)の使い方
苦心(くしん)の例文
- 苦心して仕上げる。
- この小説には作者の苦心の跡が見られる。
- 会社の再建に苦心惨憺する。
- 狭い部屋を有効に使おうと苦心した。
- 性能の向上とコストの抑制の両立に苦心した。
苦心の文学作品などの用例
「苦心」と「苦慮」「腐心」の違いを解説
「苦心」に似ている語に「苦慮(くりょ)」「腐心(ふしん)」があります。
「苦心」と「苦慮」の違い
「苦慮」は、「苦心して、いろいろと考えること。思い悩むこと。」という意味です。
「苦心」と「苦慮」はほぼ同じ意味です。
しかし、「苦慮」が思い悩むことをいうのに対して、「苦心」は、物事を成し遂げようといろいろ試みたり考えたりするという努力のニュアンスを含む点が違います。
一方で、「苦慮」とは、何か問題に直面した時に、その解決策を見つけるために深く考え込んだり、悩んだりすることなんだよ。頭を抱えて、どうすればいいか考えることが「苦慮」ってわけなんだ。
それに対して、「苦慮」は、もっと頭を使って、じっくりと悩むことか。うーん、どうしたらええかなぁって、真剣に考えるやつやな。結局、どっちも大変な思いをして問題に立ち向かうってことやけど、「どうやって考えるか」がちょっと違うんやな。
「苦心」と「腐心」の違い
「腐心」は、「ある事を成し遂げようと心をくだくこと。」という意味です。
「苦心」と「腐心」は、ほぼ同じ意味ですが、「腐心」は、ある事を成し遂げるために心をくだくことをいい、「苦心」は、苦しむことをいいます。
また、「腐心」は、「苦心」よりも成し遂げるまでに長い時間を要する場合に使われることが多いです。
さらに、「苦心」は「苦心の作」のように成し遂げた後に使われることがありますが、「腐心」にその用途はありません。
一方、「腐心」とは、ある目的を達成しようとして、心を砕いて、非常に懸命に努力することを指すよ。こちらも同じように苦労はするけれど、もっと深く、根気強く取り組む様子を表すんだ。
対して「腐心」は、もっと心を込めて、長い時間をかけてじっくりと取り組むやつやな。たとえば、大事なプロジェクトが上手くいくように、毎日毎日、心を砕いて考えるみたいな感じやろか。どっちも大変やけど、「腐心」はもっと深くて長期的な取り組みってことやな。
つまり、目的を達成するために、一生懸命に努力し、困難に直面してもあきらめずに工夫や思考を重ねることを表しているんだ。