【二字熟語】
難癖
【読み方】
なんくせ
【意味】
非難すべき点。悪いところ。
【語源・由来】
「難」は「非を責める。なじる。」
「癖」は「かたよった習性。くせ。」
【類義語】
言い掛かり、因縁、難題、いちゃもん
【対義語】
美点、長所
難癖(なんくせ)の使い方
さっき、わざとぶつかって、難癖をつけてきた男がいたんだ。
大丈夫だったの?
偶然お巡りさんが通りかかって助かったんだ。
お金をとられたりしないで良かったわね。
難癖(なんくせ)の例文
- 健太くんの計画に難癖をつける。
- 姑は、嫁のすることには何でも難癖をつける。
- 事あるごとに難癖をつけてくる健太くんが苦手だ。
- 難癖をつけて興行を中止に追い込んだ。
- 食事に難癖をつけるくらいなら食べなければいい。
「難癖」と「因縁」「いちゃもん」との違いは?
「難癖」と似ている語に「因縁(いんねん)」「いちゃもん」があります。
「難癖」と「因縁」の違いは?
「因縁」は、
1 仏語。物事が生じる直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁。すべての物事はこの二つの働きによって起こると説く。
2 前世から定まった運命。宿命。
3 以前からの関係。ゆかり。
4 物事の起こり。由来。理由。
5 言いがかり。
という意味です。
「難癖」と「因縁」は、人を困らせるために言い立てる口実という意味が同じです。
「難癖」は、よく「難癖をつける」の形で使われ、取るに足りない悪い点を見つけて非難することをいいます。
対して「因縁」は、よく「因縁をつける」の形で使われ、言いがかりの意味で、金品を出させる目的でゆすり、おどしをする場合に使われることが多いです。
「難癖」が、非難することをいうのに対して、「因縁」はおどすことをいう点が違います。
また、「因縁」には、仏教用語の意味が含まれる点が「難癖」と違います。
「難癖」と「いちゃもん」の違いは?
「いちゃもん」は、「言いがかり。難癖 (なんくせ) 。文句。」という意味です。
「いちゃもん」の意味に「難癖」があることから、ほぼ同じ意味です。
「難癖」は、多く、「難癖をつける」の形で使われますが、「いちゃもん」も「いちゃもんをつける」の形で、無理やり理由をつけて文句を言うことをいいます。