艱難の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
艱難
【読み方】
かんなん
【意味】
困難に出あって苦しみ悩むこと。また、そのさま。
何か大変なことが起こった時に、それを乗り越えようとして頑張る姿を示す言葉やな。やっぱり、人生は甘くないときもあるもんな。
【語源・由来】
「艱」は「難しくて動きがとれないこと。難儀。」
「難」は「つらく苦しい事態。苦しみ。災い。」
【類義語】
苦艱、艱難辛苦
艱難(かんなん)の解説
「艱難」という言葉は、とっても大変な状況や難しさ、そしてその中での苦しみや悩みを表す言葉なんだよ。
たとえば、「艱難をしのぐ」という言葉は、大変な困難や障害に直面しても、それを乗り越えてがんばる、という意味だよ。つまり、どんなに難しい状況になっても、負けずに前に進む力や意志を持っていることを示しているよ。
また、「現状に屏息 (へいそく) せず艱難して一路の光明を求め」〈有島・星座〉というのは、今の困難な状況に驚かず、慌てずに、大変なことを乗り越えて、明るい未来や希望を求め続ける、という意味だよ。この中の「屏息 (へいそく)」は、驚いて息を止める、あるいは驚きや恐れで動じないという意味なんだ。だから、この言葉を使って、どんなに難しい状況でも、諦めずに明るい未来を目指すことを伝えているんだ。
さらに、「初めから、艱難な生活を送るつもりだ」〈藤村・家〉というのは、最初から難しい生活を送る覚悟や決意を持っている、ということを表しているよ。これからの生活が大変だと知っていても、それを受け入れて、頑張っていくつもりなんだね。
だから、「艱難」という言葉は、大変な困難や挑戦を乗り越える力や意志、またはそのような状況そのものを表しているんだよ。
艱難(かんなん)の使い方
艱難(かんなん)の例文
- あらゆる艱難を二人で協力して乗り越えてきた。
- 艱難の多い旅だったが、得たものも多かったんだ。
- 何か大きなものを得ようとする時、艱難が伴うものだ。
- この先の艱難を思うと結婚は生涯したくない。
- 艱難の時に宗教によって救われた。
艱難の文学作品などの用例
「艱難」と「困難」の違いを解説
「艱難」に似ている語に「困難」があります。
「困難」は、
①物事をするのが非常にむずかしいこと。また、そのさま。難儀。
②苦しみ悩むこと。苦労すること。
という意味です。
「艱難」も「困難」も悩み苦しむという意味です。
しかし、「艱難」は、「困難」な状況で悩み苦しむことをいいます。「困難」は、物事をするのが非常に難しいことをいう違いがあります。
また、「艱難」は、苦しみを耐え忍ぶというニュアンスで使い、「困難」は、非常に難しいが乗り越えられなくもないというニュアンスで使います。
さらに、「艱難」の方が「困難」よりも、難しく厳しいという意味が強いです。
一方、「困難」は、何かを成し遂げるのが非常に難しいという意味や、一般的に苦しむ、悩むという意味で使われるよ。
それに対して「困難」は、もちろん難しいけど、もうちょっと広い意味で使うんやな。「この問題、解くのが困難やわ」とかそんな感じ。どちらもピンチの時に使うけど、ちょっと感じがちゃうんやな!
また、そのような困難な状況そのものを指す場合もあるんだ。