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「間隙」の意味と使い方や例文!「間隙を突く」とは?(類義語)

間隙の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
間隙

【読み方】
かんげき

【意味】
①物と物との、あいだ。空間的・時間的すきま。
②人間関係の隔たり。不和。

二字熟語の博士
「間隙」という言葉は、2つの意味があるんだよ。一つ目は、物と物の間や、時間の中での小さい隙間のこと。

二つ目は、人々の間の関係が良くないときや、争いのことを指すんだ。

助手ねこ
あー、わかったわかった。つまり、1つ目は「壁と壁の間のちっちゃなスペースや、待ち時間の小さい隙間」みたいな感じやな。

2つ目は、「あいつとケンカして仲が悪い」とか、人と人との間に距離があるような状態のことを言うんやな。

【語源・由来】
「間」は「二つのあいだを隔てる。隔たり。すきま。」
「隙」は「物のすきま。」

【類義語】
隙間

間隙(かんげき)の解説

カンタン!解説
解説

「間隙」という言葉には2つの意味があるんだ。それは、色んな状況で使われるから、その使い方によってちょっとずつ意味が違うんだよ。

まず、1つ目の意味では、「物と物との、あいだ」という形で使われることが多いね。たとえば、人がいっぱいいる場所で、ちょっとしたスペースを見つけてそこを通るときには「人込みの間隙を縫って進む」って言うことができる。これは、ちょっとした隙間を見つけて、そこをうまく通り抜けるってこと。

スポーツの場面でもよく使われるよ。例えば、サッカーで守備側がちょっと油断していると、「ディフェンスの間隙を突かれる」と言うんだ。これは、守備の人たちの間に小さな隙間ができて、その隙間を相手がうまく利用してゴールを決める、という意味だよ。

2つ目の意味では、「人間関係の隔たり」や「不和」を指すんだ。例えば、友達と何か小さなケンカをして、その後、ちょっと距離を感じることがあるよね。そのときに「二人の間に間隙を生じる」って言ったりする。これは、以前と同じように仲良くできない、なんだか居心地が悪くなってしまった、という意味だよ。

要するに、「間隙」という言葉は、物の間に存在する小さな隙間から、人と人との間に生まれる心の距離まで、いろいろな「間」や「隙間」を表現する便利な言葉なんだよ。

間隙(かんげき)の使い方

健太
うわあ。どうしよう。
ともこ
大きな声を出してどうしたの?
健太
やっつけようとしていた虫が棚と壁の間隙に入っていったんだ。
ともこ
これは、増える前に駆除用の燻煙剤をまくしかないわね。

間隙(かんげき)の例文

例文
  1. 健太くんは慣れたように人ごみの間隙を縫ってすいすい進んでいった。
  2. 家督を継ぐかどうかで意見が合わず、親子間に間隙を生じた。
  3. 緻密に練られた作戦は、間隙を生じさせなかった。
  4. ディフェンスの間隙を縫って、ゴールまで8人抜きをした。
  5. 間隙を突いて反撃し、首位に返り咲くことに成功した。

間隙の文学作品などの用例

  1. ・・・得ないように、少しの間隙が生ずれば、直に不安は襲うて来るであろう・・・ 小川未明波の如く去来す

  2. ・・・避ける間隙も無かった。彼女は以前の夫の方を振向いた。大塚さんはハ・・・ 島崎藤村刺繍

  3. ・・・私は、安易な隙間隙間をねらって、くぐりぬけて歩いて来た。窮極の問・・・ 太宰治風の便り

「間隙を突く」とは?

間隙」を用いた表現の一つに「間隙を突く」があります。

間隙を突く」の「突く」は、ここでは、弱い所、予想しない所、急所などを選んで鋭く指摘したり攻めたりするという意味です。

間隙を突く」とは、空間や時間の隙間を狙って攻めるという意味です。

二字熟語の博士
「間隙を突く」という表現は、物事の隙間や短い時間の空きを見つけて、そのタイミングで行動することを指す。

要は、相手が油断している瞬間や弱点を見つけて、その瞬間に攻撃や行動をするという意味だよ。

助手ねこ
ああ、なるほどな!つまり、相手がちょっとだけ気を抜いた時や、守りが甘いところを見つけて、そこをズドンと突くってことやな。

サッカーでいうと、守備の人がちょっと油断してるところを見つけて、そこにパスを入れるようなもんか。相手の隙をうまく利用する技術やな。賢い攻め方やね!

【例文】

  1. 法律の間隙を突いて、うまく事を運ぼうと画策している。
  2. 間隙を突かれ、攻撃を防ぎきれず後退することになってしまった。
  3. 敵に間隙を突かれ、味方が分断される結果となった。