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「万障」の意味と使い方や例文!「万障お繰り合わせの上」は失礼になることも?(語源由来)

【二字熟語】
万障

【読み方】
ばんしょう

【意味】
多くのさしさわり。さまざまな差支え。

【語源・由来】
「万」は「数の多いこと。よろず。」「障」は「さわる。さしつかえる。」

「万障お繰り合わせの上」は失礼になることも?

万障」は、主に「万障お繰り合わせの上」という表現で、会合や催し物などに招待する際や案内状に使われます。

この「万障お繰り合わせの上」は「様々な不都合があるでしょうが都合をつけてください」という意味です。

この言い方が、都合の悪いことがあってもそれを調整して出席してくださいという強要のニュアンスを含むと感じとられ、失礼にあたるのではないかとされています。

丁寧に招待したつもりでも、強要されたと感じる相手がいるかもしれません。出席することが決まっておらず、出欠の判断が相手にある場合は「是非いらっしゃってください」や「お待ちしておりますので、お越しくださいませ」と表現を変えると無難です。
万障お繰り合わせの上」を使う際は、文頭に「ご多忙とは存じ上げますが」などを使うことでより丁寧な言い回しになります。

【例文】

  • ご多忙とは存じ上げますが、万障お繰り合わせの上ご出席ください。
  • ご多用中のところ恐縮ですが、万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。

万障(ばんしょう)の使い方

ともこ
健太くん。ようこそ。
健太
ともこちゃんのために、他の予定をキャンセルしてきたよ。
ともこ
健太くんなら、万障繰り合わせてきてくれると思ったわ。
健太
そうしないと怒られるだろうと思ったんだよ。

万障(ばんしょう)の例文

  1. 万障繰り合わせて出席する。
  2. 万障お繰り合わせの上、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。
  3. 万障を排して決行する。
  4. 万障繰り合わせてお出かけください。
  5. 次回の会合には万障お繰り合わせの上ご出席ください。
  6. 万障お繰り合わせの上、ご出席いただければ光栄に存じます。