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「傍観」の意味と使い方や例文!「拱手傍観」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
傍観

【読み方】
ぼうかん

【意味】
かたわらで見ること。そのことに関わらないで傍で見ていること。

【語源・由来】
「傍」は「かたわら。そば。わき。」
「観」は「みる。くわしくみる。ながめる。」

【類義語】
見物、観察、静観、座視

【対義語】
介入、関与、干渉

傍観(ぼうかん)の使い方

ともこ
温暖化のせいで沈みかけている島があるんですって。
健太
へえ。大変だね。
ともこ
傍観者的な態度ね。日本だって島国なんだから、明日は我が身よ。
健太
そうなの?日本は大丈夫なんだって思い込んでいたよ。

傍観(ぼうかん)の例文

  1. 天は単に傍観していて、 みんなの味方をしてくれなかったのだろうか?罪深きマクダフよ!(シェイクスピア マクベス)
  2. 芸道の理解も上辷りした、底の浅いものである。利休が秀吉に間隔を置いて、どこかで傍観している理由はそこにあった。(井伏鱒二 小説日本芸譚)
  3. いじめを傍観していた傍観者は、自分が助けたら次は自分だという恐怖がある。
  4. この国の問題に対して、有権者は傍観しているだけの状況になっている。
  5. 実の親が困っているというのに、君は傍観しているだけなのか。

「拱手傍観」とは?

傍観」を用いた表現の一つに「拱手傍観(きょうしゅぼうかん)」があります。

拱手傍観」とは、事に際し、腕を組んでわきで見ているだけで何もしないことという意味です。

【類義語】
・袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)

【例文】

  1. この時も、多くの医学者から上がった警告を無視して、厚生省は拱手傍観を続けた。もし死者でも出ていれば、それからおみこしを上げるつもりだったんだろう。(貴志祐介 天使の囀り)
  2. 開戦当初は、周辺の国々は拱手傍観の態度をとったが、戦争が長引くにつれ侵攻した国に経済制裁をとるようになった。