【二字熟語】
無聊
【読み方】
ぶりょう
【意味】
①心配事があって楽しくないこと。
②つれづれないこと。たいくつ。
【語源・由来】
「無」は「ない。」
「聊」は「たのしむ。」
【類義語】
退屈、有閑、所在ない、徒然
無聊(ぶりょう)の使い方
退屈だなあ。
貧乏暇なしって言うから、無聊を託つってことは恵まれている証拠なのよ。
僕は恵まれているのか。ならばボランティアでもしようかな。
誰かのためになることをするのはいいことね。
無聊(ぶりょう)の例文
- もし相手が羊のようなものだったら、彼はかえって勝利の無聊を感じる。(魯迅 阿Q正伝)
- ジョンが殺されてから、無聊な彼は夜遊昼遊びを覚えるようになった。(夏目漱石 硝子戸の中)
- 庭にバラを植えて世話することで無聊を慰めた。
- 健太くんは最近無聊に苦しんでいるようなので、話を聞いてあげた方が良いかもしれない。
- 川で釣りをして無聊を紛らした。
「無聊を慰める」「無聊を託つ」とは?
「無聊」を用いた表現に「無聊を慰める(ぶりょうをなぐさめる)」「無聊を託つ(ぶりょうをかこつ)」があります。
「無聊を慰める」とは?
「無聊を慰める」の「慰める」とは、「何かをして、一時の悲しみや苦しみをまぎらせる。心を楽しませる。心をなごやかに静める。」という意味です。
「無聊を慰める」とは、たいくつだったり心配事があって楽しくないので、気分を紛らわせるという意味です。
【例文】
- 無聊を慰めるためにはじめた読書だったが、今では読書の魅力に取りつかれてしまった。
- 長い飛行機の旅で、映画を見て無聊を慰めようと思ったら英語だったので珍紛漢紛だった。
「無聊を託つ」とは?
「無聊を託つ」の「託つ」とは、「心が満たされず、不平を言う。ぐちをこぼす。嘆く。」という意味です。
「無聊を託つ」とは、たいくつで心が満たされず不平を言う、嘆くという意味です。
【例文】
- 自粛が叫ばれ外出がままならない中、無聊を託つ人が多かった。
- 仕事がなく無聊を託っていた自分に、友人が割のいい儲け話を持ってきた。