【二字熟語】
物騒
【読み方】
ぶっそう
【意味】
①世間がもの騒がしく、何が起こるか分からないさま。
②危険な感じがするさま。
【語源・由来】
古くからある「物忩」の影響で、「物の騒がし」を音読してできた語か。
【類義語】
不穏、殺伐
【対義語】
平穏
物騒(ぶっそう)の使い方
この辺は物騒だから、お財布はしっかり鞄の奥に入れておいた方が良いわよ。
そんなに物騒なエリアなの?
何が起きてもおかしくないエリアね。
ここを通らず遠回りしていこうよ。
物騒(ぶっそう)の例文
- そんな物騒なものを手にしてどこに向かう気だい?
- 暗い夜道は物騒だから、僕が一緒に行こう。
- こんな事件が起きるとは物騒な世の中になったものだ。
- 離婚するだなんて、物騒なことを言いださないでくれ。
- 昼間から物騒なことが起こるとは思っていなかった。
「物騒」と「不穏」「剣呑」との違いは?
「物騒」に似ている語に「不穏(ふおん)」「剣呑(けんのん)」があります。
「物騒」と「不穏」の違いは?
「不穏」は、「おだやかでないこと。険悪。」という意味です。
「物騒」も「不穏」も、何か起こりそうで危険なさまをいいます。
しかし「物騒」は、争い、刃傷沙汰など、危険なことが起こりそうなことをいいます。
対して「不穏」は、政情、人間関係などで何が起こるかわからない、穏やかでない雰囲気についていいます。
「物騒」と「剣呑」の違いは?
「剣呑」は「あやういこと。あやぶむこと。」という意味です。
「物騒」も「剣呑」も、危険な感じがするさまをいいます。
また「物騒な事件」や「剣呑な事件」のように、すでに起きたことに対しても使われます。
しかし「物騒」には、世間がもの騒がしいという意味がある点が「剣呑」と違います。