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「徴候」の意味と使い方や例文!「兆候」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
徴候

「兆候」とも書く。

【読み方】
ちょうこう

【意味】
物事の起こる前ぶれ。きざし。前兆。

【語源・由来】
「徴」は「隠された意味の現れたもの。しるし。きざし。」
「候」は「物事の表面に現れるようす。きざし。」

【類義語】
兆し、前兆、予兆

徴候(ちょうこう)の使い方

健太
インフルエンザの流行の徴候が見え始めたんだって。
ともこ
そういえば、さっきから悪寒がする。
健太
典型的な風邪の徴候の一つじゃないか。
ともこ
早く家に帰って休むわ。

徴候(ちょうこう)の例文

  1. インフレの徴候がある。
  2. 肺炎の徴候が出ていますね。
  3. 沈下の徴候が現れているから対策した方がいい。
  4. 異音がしていたので、故障の徴候はあった。
  5. 白髪が増えるのは、老化の徴候の一つだ。

「徴候」と「兆候」の違いは?

徴候」は、「兆候」とも書きます。

兆候」の「」は、「吉兆・凶兆」のように、 古代中国の占いで、亀の甲を焼いてできる裂け目の形をいいます。転じて、「物事が起こる前ぶれ。きざし。しるし。」という意味になりました。

徴候」の「」は、「隠された意味の現れたもの。しるし。きざし。」という意味です。

」も「」も「きざし」という意味で使われるので「徴候」も「兆候」も同じ意味で同じ使い方をされます。

しかし、厳密に言うと、漢字の意味の違いから、

兆候」は、占いにでたきざしをいい、何かが起こると思わせる前ぶれをいいます。

対して「徴候」は、表面に現れたきざしをいい、はっきりとそれと分かるしるしをいいます。