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「惰性」の意味と使い方や例文!「怠惰」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
惰性

【読み方】
だせい

【意味】
①従来からのくせ。今までの習慣。
②慣性。

【語源・由来】
「惰」は「これまでの状態を変えない。」
「性」は「物事に備わった性質。」

【類義語】
伺い

惰性(だせい)の使い方

ともこ
健太くん。何か将来の目標はあるの?
健太
惰性だけで生きているようなものだからないなあ。
ともこ
若いのにもったいないわね。
健太
これというものが見つかったらいいなとは思っているよ。

惰性(だせい)の例文

  1. 惰性で仕事が進行していくことは少なくない。
  2. ただ惰性で動いているにすぎない、もうすたれかかった制度ですからな。(トルストイ、アンナ・カレーニナ)
  3. 長い列はもうすっかり疲れ切って、誰もが惰性で足を動かしている。(恩田陸、夜のピクニック)
  4. ただ一瞥を与えただけで自分は惰性的に神保町の停車場まで来てしまった。(寺田寅彦、青衣童女像)
  5. 別に特段吸いたいわけじゃないが、惰性で煙草に手を出す。

「惰性」と「怠惰」の違いは?

惰性」に似ている語に「怠惰(たいだ)」があります。

怠惰」とは、「すべきことをなまけてだらしないこと。怠慢。」という意味です。

惰性」は、「従来からのくせ。今までの習慣。」という意味です。

対して「怠惰」は、なまけてだらしないことをいうので似ていますが意味が違います。



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