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「脱帽」の意味と使い方や例文!目上の人には注意?皮肉になることも!(類義語・対義語)

【二字熟語】
脱帽

【読み方】
だつぼう

【意味】
①敬意を表して、かぶっている帽子をぬぐこと。
②相手に敬意を示すこと。感服すること。

【語源・由来】
「脱」は「外側を覆っているものを取り去る。ぬぐ。」
「帽」は「頭にかぶる物。」
西洋で帽子を脱ぐことは、敬意を表す行為とされていることから。また、古代中国で、自分より才能のある人に被り物を渡して官位を譲るという故事からともいわれる。さらに、降参する意のことわざ「兜を脱ぐ」が変化した語という説もある。

【類義語】
感服、表敬、尊敬、三拝九拝、感心

【対義語】
着帽

脱帽(だつぼう)の使い方

健太
言ったことは必ず守るともこちゃんの誠実さには脱帽するよ。
ともこ
嘘つきになりたくないもの。
健太
どんな難しいことでも努力で実現させるからすごいんだよね。
ともこ
大抵のことは、地道な努力で何とかなるものよ。

脱帽(だつぼう)の例文

  1. 君の律義さには脱帽する。
  2. 地道な努力に脱帽する。
  3. 君にはとてもかなわないと脱帽する。
  4. ともこちゃんの博識ぶりには脱帽する。
  5. 彼女のたくましさには脱帽する。

「脱帽」は目上の人に使う場合は注意が必要!

脱帽」は、「脱帽です」「脱帽します」という形で丁寧語の「です」「ます」を付け加えて使うと敬語表現になります。

「ともこちゃんの勇気ある行動には脱帽しました。」という形で、ともこちゃんの勇気ある行動に感心したということを目上の人に対して伝えることができます。

しかし、「脱帽」は、「ともこちゃんの勇気ある行動には脱帽した。」というように、勇気ある行動をみたことで、相手を自分より上だと認めるという意味が含まれます。

なので、「社長の勇気ある行動には脱帽です。」という使い方をすると、勇気ある行動を見るまでは自分の方が上だと思っていたのかという話になるので失礼になります。

脱帽」は、自分と対等、もしくは、目下の人に対して使いましょう。

「脱帽」は皮肉表現になることも!

脱帽」は、時に、「あきれました」という皮肉の表現で使われることがあります。

「君のもの覚えの悪さに脱帽した。」というように使われます。

これだけ教えても理解してもらえないとはあきれる。降参だ。という意味です。

ほめるふりをして相手をけなす皮肉表現です。
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